柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

第3期『批評空間』III-4, 2002.7「特集=アナーキズムと左翼」

III-4, 2002.7「特集=アナーキズムと左翼」

● 絓秀実・福田和也柄谷行人「共同討議 アナーキズムと右翼」(2002.3.18.)、pp.6-28
● 今田剛士「協同の倫理とナショナリズムアナーキズム農本主義」pp.29-41
西部忠「貨幣像の系譜学1 市場像から貨幣像へ」pp.42-58
● 「インタビュー マッシモ・カッチャーリに聞く:アナロジーの論理学」(聞き手:田中純、八十田博人訳)pp.59-71
「シンポジウム 都市の政治学をめぐって:ヨーロッパ/アジアの地-哲学」(Massimo Cacciari・磯崎新浅田彰、司会:小林康夫、2002.4.2.ル・テアトル銀座にて)
● Massimo Cacciari「基調講演 現代都市の哲学」(田丸公美子・阿部真弓訳)pp.72-83
● Massimo Cacciari・磯崎新浅田彰「討議」(司会:小林康夫、八十田博人訳)pp.83-104
田中純「未生の者たちの記憶:ダニエル・リベスキンドと伝統」pp.105-119
木村敏「「あいだ」と恥ずかしさ、そして証言:アガンベンを読む」pp.120-131
● Jean-Pierre Gorin「JLG/JPG:ジャン=ピエール・ゴランに聞く」(聞き手:浅田彰、ジャン=ピエール・ゴランへの公開インタヴュー。2001.3.17.広島県佐木島のさぎじまセミナーハウスにて)pp.132-144
Edward Saidユダヤアメリカ人の危機」(早尾貴紀訳)pp.145-149
● Alain Badiou「前線に立つドゥルーズ」(堀潤之訳)pp.194-196
● Jaques Rancière「インタビュー ドゥルーズは美学の運命を成就した」(聞き手:David Rabouin)(松葉祥一訳)pp.197-200
● Manoel de Oliveira「書簡 映画についての一観念:マノエル・ド・オリヴェイラからドゥルーズへ」(常石史子訳)pp.201-204
國分功一郎無人島と砂漠 ジル・ドゥルーズ無人島、その原因と理由』から出発して」pp.205-222
● 山田広昭「カール・シュミット決断主義:内藤裕治の想い出に」pp.223-237
連載
● Hamid Dabashi「アリー・シャリーアティー:傑出したイスラム教イデオローグ」2(柄谷凛訳)pp.150-173
● Hamid Dabashi・Mohsen Makhmalbaf「昔々、ある映画監督が……」2(市川尚三訳)pp.174-193
● 連載詩4 高橋悠治「起源のない世界」pp.238-258
Jacques Derrida「弔鐘」13(鵜飼哲訳)pp.271-258
時評
蓮實重彦「老齢であることにの若さについて 「変貌」するゴダールジャン=リュック・ゴダール『フォーエヴァー・モーツァルト』」pp.248-251
● 絓秀実「盲目を選択する現代文学の「貧しさ」をさしあたり肯定する」pp.252-257
柄谷行人「編集後記」(2002.5.17.記) / 浅田彰「編集後記」(2002.5.15.記)


2002.5.18.社長・編集長をつとめていた内藤裕治さんの死去にともない、第III期 批評空間はこの第4号をもって終刊。株式会社批評空間の解散も決定。終刊と解散について記された文章が批評空間 Web siteに掲載されている。「第III期『批評空間』の終刊と批評空間社の解散に向けて」(浅田彰柄谷行人、2002.08.20)