柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■現代帝国論 人類史の中のグローバリゼーション

山下範久〔著〕 NHKブックス・1124円評・柄谷行人(評論家)今の世界は過渡的な状態にすぎない朝日新聞 2009年1月25日 http://book.asahi.com/review/TKY200901270153.html

国家は暴力のみでは成り立たない

姜尚中「解説 闘争はすでに始まっている!」 アントニオ・ネグリ『未来派左翼 下』(NHKブックス) ここで思い起こされるのは、ドゥルーズ=ガタリが『千のプラトー』で献辞を捧げたピエール・クラストルの『国家に抗する社会』のことである。ネグリがや…

世界史の構造

朝日カルチャーセンターにて。柄谷行人氏によると、『世界共和国へ』を大幅に発展させた 英語の著書『世界史の構造』を今年5月までに 書き上げる予定だという。 国家は共同体の延長ではない。 資本主義が発達して産業革命が起きたのではない。 イギリスの産…

アメブロ登録

さる事情でアメブロに登録しました。 http://ameblo.jp/sasaki-makoto/ 1ヶ月ぶりに柏に来たら そごうのカレー屋・スパイスガーデンが 無くなっててショックでした。

抽象的「知性」の人の実像を淡々と

■ポール・ヴァレリー ―ドニ・ベルトレ[著] 松田浩則訳、法政大学出版局・9240円柄谷行人(評論家)朝日新聞 2009年1月18日 http://book.asahi.com/review/TKY200901200225.html

札幌と旭川の藤井シェリーに行きました

フェルナン・ブローデル『文明の文法I』(みすず書房) 信仰の仕方を引き継ぐというのは、イスラム教はそれ自体、ユダヤ教とキリスト教、アブラハムと旧約聖書の系譜につらなり、その厳格な一神論に結びついているからである。イスラム教にとって、エルサレ…

ビートルズのオブラディ・オブラダは良いですね!

マルク・ブロック フランスの歴史などはない。存在するのはヨーロッパの歴史だけだ。フェルナン・ブローデル『フランスの同一性』 ヨーロッパの歴史というものはない。存在するのは世界の歴史だけだ。

アーキテクチャと思考の場所

浅田彰+磯崎新+宇野常寛+濱野智史+宮台真司+東浩紀(司会)日程 2009年1月28日(水) 時間 17時30分〜20時30分 会場 東京工業大学 大岡山キャンパス 講堂 http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=60

主権の構造

ネグリ『〈帝国〉をめぐる五つの講義』(青土社)帝国的主権は、外側をもたないし、外部をもたない。また別の意味で、主権は、支配する者と支配される者との関係によって完全に限定づけられたままである(また限定づけられたままでなければならない)。

廣松 渉 青年マルクス論 平凡社ライブラリー

序文 I 幼少時代――家庭的環境と高等中学 II 学生時代――ヘーゲル哲学との格闘 III ライン新聞――政論家としての出発 IV 新婚の日々――国法論批判と新機軸 V 独仏年誌――プロレタリアとの邂逅 VI 初期経済学――『経哲手稿』の意想 VII 社会主義孜―人間開放の段階行…

ハートから愛

ネグリ=ハートのマルチチュードをアソシエーションに言い換えると 柄谷行人になるようでもある。 ネグリ、ハート『マルチチュード 下』(NHKブックス) 私たちはマルチチュードを、左翼を生き返らせ、改革し、あるいは政治的組織形態と政治的プロジェク…

共和国の逆襲

キケロ 共和国は失われた。 ネグリ、ハート『マルチチュード 上』(NHKブックス) マルチチュードはブルジョアジーやその他の排他的・限定的な階級形成とは対照的に、自律的に社会を形づくる能力をもつ。これこそが――本書で明らかにするとおり――マルチチュー…

オウム解体 宮崎学VS上祐史浩 雷韻出版

【序 章】オウム真理教――どうにも気に掛かってしょうがない連中 【第一章】オウム事件――お前らだいたい何考えているんだ 【第二章】上祐史浩――そもそもお前、どういう奴だ 【第三章】麻原彰晃の実像――実務能力の欠如した、カリスマ的神秘主義者? 【第四章】…

未来を考える力作 書評委員お薦め「今年の3点」

柄谷行人1 暴力はどこからきたか――人間性の起源を探る (山極寿一著、NHKブックス・1018円) 2 K・A・ウィットフォーゲルの東洋的社会論 (石井知章著、社会評論社・2940円) 3 民主主義への憎悪(ジャック・ランシエール著、 松葉祥一訳、…

柄谷行人を解体する30

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1231231278/ 柄谷行人を解体する30 1 :おふくろさん:2009/01/06(火) 17:41:18 0 karataniweb http://www.kojinkaratani.com/ KARATANI-B http://homepage3.nifty.com/karatani-b Google http://www.google.co…

大塚英志『「おたく」の精神史』(講談社現代新書)

現在を昭和初期の反復としてとらえる論調は柄谷行人以降、多数見受けられるし、他方、オウムを連合赤軍に比定する歴史観に立てば、現在は七〇年代初頭の反復に他ならない。柄谷行人の「外部」の焼き直しでしかなかったにせよ、いとうせいこうが『ノーライフ…

本年も宜しくお願いします