2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社)封土(フィエフ)とは、もともと、紛争解決のために双方で交換される「贈与」のことである。つまり封建制・領主制は、敵対的な関係へと転化する危険性を内包した互酬的な贈与の関係に基づいているのだ。 重要…
大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社) この理論(世界システム論)の指導者イマニュエル・ウォーラーステインの考えでは、資本主義は一六世紀に誕生した。無論、それを主導したのは西ヨーロッパである。世界システム論によれば、資本主義的なシス…
ウィトゲンシュタイン 爆発してこの世界にある他のすべての本を破壊してしまうだろう。 大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社) なるほど、キリストの死体は、死の三日後には墓からなくなってしまったとされており、それがキリストの復活の故である…
山城むつみ『ドストエフスキー』(講談社)は 小林秀雄、バフチンの考察を意識しながら ドストエフスキーを再検討するものだという。 小林よりバフチンへの言及が多く 二葉亭四迷、キルケゴール『死に至る病』、 デリダ『死を与える』などの参照もある。 山…
エティエンヌ・バリバール『スピノザと政治』(水嶋一憲訳、水声社)スピノザは、群集=多数者(マルチチュード)の平等主義と、国家――すなわち、公共の安全と内的信念からなる宗教および、自然的諸原因の連鎖の理性的認識を保証することのできる国家――の設…
マルクス『資本論』(世界の名著43、鈴木鴻一郎ほか訳、中央公論社)貨幣蓄蔵者は、黄金物神のために自分の欲望を犠牲にする。彼は欲望の福音に忠実なのだ。他方で、彼が流通から貨幣として引き上げることのできるものは、彼が商品として流通に投じたもので…
フェルナン・ブローデル『歴史入門』 資本主義は、それが国家と一体化するとき、それが国家であるときにのみ、栄える。 カント 各成員は其の属する全体に在つて単に手段たるのみならず同時に又目的たるべし。 夏目漱石が「明治四十、四十一年断片四D」を書…
http://www.sotokoto.net/jp/talk/index.php?id=48 田中康夫と浅田 彰の憂国呆談2浅田 ちなみに、このあいだ柄谷行人と話したんだけど、1901年に田中正造が明治天皇に直訴した足尾銅山鉱毒事件で封じ込めた鉱毒が、東日本大震災の影響で決壊して流出したって…
夏目漱石「明治四十、四十一年断片四D」『漱石全集』第一九巻、岩波書店 文芸ハ (1)representation of(吾)(2)representation of(物)トナル。シカシ(1)モ(2)モrepresentセラレルモノトrepresentスルモノトガナケレバナラヌ。シタガッテ(1)ハ(吾)対(吾…
水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房) 『解体新書』は日本で初めて西洋語を訳した書物として知られているが、日本語に訳されたのではなく、漢文に訳されたのである。 世慣れぬ青年が、熊本から上京して大学へ行き、田舎では見たこともない都会人と交…
1月6日 布袋寅泰、名古屋国際会議場・センチュリーホール 1月8、9日 布袋寅泰、大阪国際会議場・グランキューブ 水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房) クリスは自在にハンドルを動かしながら、アメリカの知識人特有の呆れるほど秩序だった頭――「…
6日、名古屋、大阪に 水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房) 田中希生『精神の歴史』(有志舎) を持って行った。両者は共に福沢諭吉、丸山眞男、夏目漱石『文学論』、 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』、柄谷行人に 言及している。 夏目…
津田沼パルコ。g.u.で初めて買った。ジーンズ990円、すそ上げ300円、ダウン風ジャケット890円、靴下50円5足!!合計2,430円!!! 1月2日 佐々木中『九夏前夜』(河出書房新社) 小便。そうだ小便がしたい。 やっぱり筒井康隆という感じがする。 2日、リブ…
渋谷パルコで購入。『高城剛と未来を創る10人 対話から見えた、その先の世界』アスキー新書 佐々木中『九夏前夜』『しあわせだったころしたように』河出書房新社 アレンカ・ジュパンチッチ『リアルの倫理』河出書房新社 は津田沼パルコにも無かった。 cd_wd …