柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

互酬的な贈与の関係

大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社

封土(フィエフ)とは、もともと、紛争解決のために双方で交換される「贈与」のことである。つまり封建制・領主制は、敵対的な関係へと転化する危険性を内包した互酬的な贈与の関係に基づいているのだ。

 重要な中世都市の中心には、死体があり、その死体こそが、人々を惹き付け、人口を密集させ、派性的にその都市に繁栄をもたらしていた。死体とは、一般に、聖人と呼ばれた人物の遺体、もしくはそれに関連した遺物である。

 しかし、ソール・クリプキは、固有名の記述説には根本的な誤りがあるということを、緻密な議論によって論証した。

エスが十字架上で死んだ後――安息日を挟んで――マグダラのマリアを初めとする女たちが、イエスの墓を見に行った。しかし、墓が空っぽであった。そのため、女たちは驚き、悲しむ。しかし、ここで、彼女等は、御使からイエスの復活を告げられた。

イスラム教は、ムハンマド自身が商人でもあり、さまざまな意味で商人の活動には非常に好意的だが、利子に関しては、これを禁止している。