柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

仮面ライダーの告白

『丸山眞男講義録[第五冊]』(東京大学出版局)被官・国人は、農民と大名との間の独自的中間勢力を形成し、戦国大名は〉これにもたれかかっていた。 エホバの証人 http://www.watchtower.org 2009年8月7日(金)〜9日(日) 札幌ドーム 現代思想 http://ww…

平民は中間階級ではない

『丸山眞男講義録[第五冊]』(東京大学出版局) 〔たとえば〕イギリスのgentleman(→gentlemanship)。原義は、侯・伯・男等のtitleをもった貴族と、平民(ヨーマン)との中間にあって、titleはもたぬが家紋をもった階級。

アジアの革命と反復

スレイマン=ソロモン アイユーブ=ヨブ であるという。イスラム教の旧約聖書への志向は 明治維新的アナクロニズムのようだ。 井筒俊彦「解説」『コーラン 上』(岩波文庫) ただ、前にも一寸触れた通り、回教は自らを目してユダヤ教、キリスト教との姉妹宗…

セックスやマスターベーションを描写すると文学になるか

「エヴァンゲリオン」は 富野喜幸の小説版『機動戦士ガンダム』(ソノラマ文庫)を 映像化しているだけである。 柄谷行人を解体する31 http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1240609419457 :考える名無しさん:2009/07/21(火) 21:15:47 0 一回先物…

カミユ外伝

トム・ロックモア『カントの航跡のなかで』(法政大学出版局)アルベール・カミュ(Albert Camus, 1930-60) アルジェ大学で哲学を学んだ後、演劇活動を行なう。クルト・ゲーデル(Kurt Godel, 1906-78) その後、ナチスを逃れて、日本を経由してアメリカに…

皆既日食の皆既って何よ

「中掌 漢和新辭典」(幸田露伴監修、寶文館) 【既】キ (2)つく、盡く、日蝕月蝕で殘らずおほはれ隱れること。「蝕―」 村上春樹『1Q84』のチェーホフがサハリンについての人類学的作品を残したという話で 柄谷行人がヘロドトスの『歴史』は人類学的であると…

『atプラス』 創刊のお知らせ

2009.7.21/at/「atプラス」編集部 2009年8月5日、太田出版より「思想と活動」をテーマにした雑誌『atプラス』が創刊されます。事象を原理的思考と歴史性から読み解く「思想」と、多様な人びとの協同から生み出される「活動」に焦点をあてます。 たとえば新創…

僕も関門海峡で壇ノ浦の戦い(1185)の事を考えた

フッサール『デカルト的省察』(浜渦辰二訳、岩波文庫)確かに、超越論的還元の意味には、それが初めは、我(エゴ)とそのうちに含まれているもの、ただし無規定的な規定可能性の地平を伴ったもの、これらのほかは何も存在するものとしない、ということが含…

25日は蒲田から東急に乗ろうと思ったのだが

村上春樹『1Q84 BOOK1』の第17章を読んで マズイと思った。 81年、堀田あけみが高校在学中に『1980アイコ十六歳』で文藝賞を受賞。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E7%94%B0%E3%81%82%E3%81%91%E3%81%BF 90年頃、中森明菜のライブを見に幕張に行っ…

三浦雅士が「大航海」を編集していたのか

「笑」という字の読み方で 「わらう」はlaugh、 「えむ」はsmileに対応する。 「笑」という文字だけでは 「わらう」か「えむ」なのか分らない。日本語の表現が豊かであるのではなく 国語教育によって 「嗤」「哂」を使用せず 「笑」に絞って使用する事にした…

赤塚不二夫の父もNHKの集金人だった

蓮實重彦「応募作品を書き直したい」東浩紀「応募作品を書き直させる」 村上春樹『1Q84 BOOK1』(新潮社) しかし君もおそらく知ってのとおり、そういう脳死的な状況を進んで求める連中も、世間には少なからずいる。 84年に脳死という言葉があったか。 クー…

空気さなぎ、くさなぎ

村上春樹『1Q84』を読んでいると男性が女性を描くということ、歌舞伎、 筒井康隆、「なんとなく、クリスタル」 「冬のソナタ」、スティーブン・キング、 ロシア文学、「氷の微笑」など 続々と想起させられる。生々しく。 そういう手法らしい。宮崎駿のアニメ…

フィネガンの航跡

村上春樹『1Q84 BOOK1』(新潮社)すぐ前に止まっている黒いトヨタ・セリカの開いた窓から、マイケル・ジャクソンの甲高い声が背景音楽として流れてきた。『ビリー・ジーン』。そして『ビリー・ジーン』のメロディーを耳で追いながら鉄柵を乗り越えた。

渋谷で1時30分、後藤真希

阪井あゆみ http://ameblo.jp/ayumi121/ 柄谷行人の「探究III」でフッサールを取り上げた回がある。 独我論批判は『探究II』だったが、 そこで展開された哲学・批評批判こそ 柄谷行人の可能性の中心であり到達点であった。 形式化の問題はゲーデルの決定不可…

ロックモア『カントの航跡のなかで』面白いです

『丸山眞男講義録[第四冊]』(東京大学出版局) 惣村内部に、また惣村から惣村へ、門徒組織を発展させてゆく際の、組織単位の役割を果したのが講であった。蓮如はあらゆる機会に講の寄合・談合を奨励した。「愚者三人に智者一人とて、何事も談合すれば面白…

スリラーの構造と力

マイケル・ジャクソンが50歳で亡くなった。 ロンドンで予定していた公演が50回だったのは50歳だからだろうか。 「スリラー」から25年、3Dバージョンも製作された。「スリラー」は死者がダンスするというビデオだった。マイケルが整形を繰り返し、肌を白くし…

米中 双方に寄らず

この国はどこへ行こうとしているのか評論家 柄谷行人さん毎日新聞 2009年7月1日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090630dde012010078000c.html