柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

皆既日食の皆既って何よ

「中掌 漢和新辭典」(幸田露伴監修、寶文館)

 【既】キ (2)つく、盡く、日蝕月蝕で殘らずおほはれ隱れること。「蝕―」


村上春樹1Q84』のチェーホフがサハリンについての人類学的作品を残したという話で
柄谷行人ヘロドトスの『歴史』は人類学的であると言っていた事を思い出した。


ヘロドトス『歴史』(松平千秋訳、筑摩書房

  本書はハリカルナッソス(1)出身のヘロドトスが、人間界の出来事が時の移ろうとともに忘れ去られ、ギリシア人や異邦人の果した偉大な驚嘆すべき事蹟の数々――とりわけて両者がいかなる原因から戦いを交えるに至ったかの事情――も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れて、自ら研究調査したところを書き述べたものである。

 (1) ハリカルナッソスは小アジア南部カリア地方の都市。


ヘロドトス小アジア出身だったのか。

魏志倭人伝も人類学的である。


三国志4 魏書IV』(今鷹真・小南一郎訳、ちくま学芸文庫

  女王国から北にあたる国々については、その戸数や道のりをほぼ記録することができるが、それ以外の方向につらなる国々については、遠くへだたっているため、詳細を知ることができない。女王国のさらにむこうには、斯馬国があり、つづいて己百支国があり、つづいて伊邪国があり、つづいて都支国があり、つづいて弥奴国があり、つづいて好古都国があり、つづいて不呼国があり、つづいて姐奴国があり、つづいて対蘇国があり、つづいて蘇奴国があり、つづいて呼邑国があり、つづいて華奴蘇奴国があり、つづいて鬼国があり、つづいて為吾国があり、つづいて鬼奴国があり、つづいて邪馬国があり、つづいて躬臣国があり、つづいて巴利国があり、つづいて支惟国があり、つづいて烏奴国があり、つづいて奴国がある。ここで女王の領域は終る。その南に狗奴国があり、男子が王となっている。そこの長官は狗古智卑狗(くこちひこ)と呼ばれ、女王の支配は受けていない。帯方郡から女王国までは、一万二千余里。〔倭人たちは〕男子は、誰もかれもが、顔や身体に入れ墨をしている。


くこちひこ=キクチヒコであれば、邪馬台国は九州なのではないかと思った。