柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

10/26 2011年度 大谷大学真宗学会大会

井上尚実「普遍宗教としての浄土真宗」 日本人は放射線の無い浄土を求め続けるのかもしれない。 半減期数万年というのも宗教・神話的だ。会場に浅田彰氏。柄谷行人「普遍宗教と哲学」 「宗教の起源」とも言うべきかなり刺激的な講演だった。講演の内容は『親…

「自然と人間」〜これからの環境思想を考える〜講師:柄谷行人氏

渋谷パルコで購入。柄谷行人『「世界史の構造」を読む』 インスクリプト 新潮2011年11月号 松本三之介『近代日本の中国認識』 以文社 アンサーリー『イスラームから見た『世界史』』 紀伊國屋書店 港区立エコプラザで柄谷氏の講演。 15日に時間がなくて端折…

レイボヴィッチ『ユダヤ女 ハンナ・アーレント』(法政大学出版局)

マルティーヌ・レイボヴィッチ『ユダヤ女 ハンナ・アーレント 経験・政治・歴史』 (合田正人訳、法政大学出版局)このように、政治的行為への接近は、ユダヤ人にとって自分たちの伝統や、それを基礎づける正義への要請の放棄を意味してはいない。しかし、政…

汪暉『思想空間としての現代中国』(岩波書店)

汪暉『思想空間としての現代中国』(村田雄二郎・砂山幸雄・小野寺史郎訳、岩波書店)近代国民(ネーション)‐国家(ステート)の形成は、方言を基礎とする書きことばの創出と明らかな関係がある。このことはすでに多くの学者が注目している(1)。ダンテ以…

奴隷に自由はあったか

ハンナ・アレント "THE HUMAN CONDITION"『人間の条件』(志水速雄訳、中央公論社)定期的に保証された仕事は、毎日自分が好む通りのことをする自由を制限するから、すでに奴隷的(douleia)と感じられ、多くの家内奴隷の安易な生活よりも苦痛の多い労働のほ…

第九回 長池講義 柄谷行人、槌田劭 原発とエントロピー

水道橋。 日本大学通信教育部。 1955年頃、父が釧路の海上保安を休み スクーリングに来た場所かもしれない。 たんぽぽ舎。 長池講義関係の方、柄谷夫人に挨拶された。 『「世界史の構造」を読む』を販売していたが 「渋谷パルコに注文してるので」と断った。…

大澤真幸『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)

大澤真幸『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)それにもかかわらず、剰余価値が発生するのは、――かつて柄谷行人が指摘したように――商品(と貨幣)の等価性を評価する価値体系が単一ではないからだ。 http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/te/atom/tetu…

ハンナ・アーレント『カール・マルクスと西欧政治思想の伝統』

ハンナ・アーレント『カール・マルクスと西欧政治思想の伝統』 (佐藤和夫編、アーレント研究会訳、大月書店)ヨーロッパの政治思想の伝統は、明確に日時を確定できる始まりを持っている。それは、プラトンとアリストテレスの教義をもって始まっている。私が…

■欧州・日本 中心史観を相対化

イスラームから見た「世界史」 T・アンサーリー〈著〉 小沢千重子訳 紀伊國屋書店 ¥3,570 評・柄谷行人(評論家) 朝日新聞 2011年10月9日 http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011100900010.html@asahi_book 「イスラームから見た『世界史』」(http…

マタイ伝 第二十六章第三七―四三節

(彼は)かくてペテロとゼべタイの子二人とを伴いゆき、憂え悲しみ出てて言い給う「わが心いたく憂えて死ぬばかりなり。汝ら此処に止まりて我とともに目を覚しおれ」少し進みゆきて、平伏し祈りて言い給う「わが父よ、もし得べくばこの酒杯を我より過ぎ去ら…

「自然と人間」〜これからの環境思想を考える〜 講師: 柄谷行人氏

2011年10月23日(日)港区立エコプラザ 15:00〜16:30 アースデイマネー誕生10周年記念講演 http://www.earthdaymoney.org/topics/details.php?id=11

メルロ=ポンティ『知覚の現象学』

吉本隆明の『言語にとって美とは何か』、自己表出といった議論は ソシュールよりメルロ=ポンティに近いのではないか。 メルロ=ポンティ『知覚の現象学』小説、詩、絵画、音楽などの作品は不可分な個体であり、それぞれが表現をおこなっている。だがこれら…

ハンナ・アーレント『政治とは何か』(岩波書店)

ハンナ・アーレント『政治とは何か』(ウルズラ・ルッツ編、佐藤和夫訳、岩波書店)したがって、自由な体制に対するギリシアの表現、「イソノミア isonomia」〔等しい者の統治〕を法の前での平等という我々の意味で誤解しているからである。しかしながら、「…

ハンナ・アレント『責任と判断』(筑摩書房)

ハンナ・アレント『責任と判断』(ジェローム・コーン編、中山元訳、筑摩書房)周知のように、ローマ教皇庁は一九三三年の夏にヒトラー体制と政教協約を締結している。そしてヒトラーのことを「共産主義(ボルシェヴィズム)を公式に非難する陣営に初めて参…

9/29 「デモと広場の自由」のための共同声明

http://www.ustream.tv/recorded/17570244 http://www.ustream.tv/recorded/17570370 http://www.ustream.tv/recorded/17570248 http://www.ustream.tv/recorded/17570390