柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

預言者と予言者

ハンナ・アレント『政治の約束』(ジェローム・コーン編、高橋勇夫訳、筑摩書房)しかしもっぱら哲学者だけの観点から国家(コモンウェルス)を企画しようと勇を鼓した哲学者はプラトンだけであったし、しかも、事実上、この企画は哲学者たちからさえ、大し…

共同声明記者会見 柄谷行人、雨宮処凛、鵜飼哲、小熊英二ほか

http://jsfda.wordpress.com/2011/09/25/conference/ 9月29日午後3時より共同声明記者会見を日本外国特派員協会で行います。先日9月11日の新宿脱原発デモでの12名のあまりに不当な逮捕について、 東口広場で話した柄谷行人さんを筆頭に大学教員などの人たち…

井筒俊彦『アラビア哲学』(慶應義塾大学出版会)

井筒俊彦『アラビア哲学 回教哲学』(慶應義塾大学出版会)かくて西暦一二〇四年に歿したユダヤ的アリストテレス哲学の巨匠マイモニデスに至るまで全てのユダヤ哲学書はアラビア語を以て著わされた。十三世紀の西洋スコラ哲学、わけてもアルベルトゥス・マグ…

小田亮「禁忌と意味生成」

小田亮「禁忌と意味生成――レヴィ=ストロースその可能性の中心」 「記号学研究」第四号、出口顯編『読解レヴィ=ストロース』(青弓社)柄谷行人なら、これらの禁止を「自己言及性の禁止」と呼ぶだろう(16)。この無根拠性を、柄谷は「ゲーデルの証明」とい…

9・19明治公園「さようなら原発 5万人集会」

19日、明治公園。 今までの集会で見た事が無いような 多くの様々な組合・団体のノボリと人々。 ステージの横にいると制服向上委員会のパフォーマンスがあった。 tutiさんが話しかけてきて assosiations.jpの集合場所を教えて下さった。 長池講義、太田出版、…

■日清戦争が分岐点、的確に通観

近代日本の中国認識―徳川期儒学から東亜協同体論まで 松本三之介 以文社・3675円 [評者]柄谷行人(評論家) 朝日新聞 2011年9月18日 http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011091800010.html

上部構造

汪暉『近代中国思想の生成』(岩波書店)つまり、ネイション・ステイトとネイション・ステイト・システムは、近代の国際的・国内的市場社会の政治的上部構造なのだ。近代の「社会」や「市場」は、それより前のさまざまな社会的要素や制度的要素の改造や再構…

第九回 長池講義 開催情報

会 場 : たんぽぽ舎 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F JR水道橋駅東口より3分、地下鉄神保町駅より8分 日 時 : 2011年10月15日土曜日 14:00〜17:00 講 師 : 柄谷行人、槌田劭 テ ー マ : 原発とエントロピー 定 員 : 80名(先着…

四つの歴史段階

汪暉『近代中国思想の生成』(岩波書店)マルクスは社会における経済構造の変化について述べる際、アジア的、原始的、封建的、ブルジョア的という四つの歴史段階を採用した。

9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

日比谷公園・中幸門。 長池講義、太田出版、高澤秀次、青山真治、池田雄一、小原佐和子といった方々。 デモ、経産省を囲む。 小原さんからアクエリアスを頂いた。 霞が関から丸ノ内線。新宿。 丸川哲史、柄谷行人夫妻、いとうせいこうといった方々。18:30。…

受胎と概念

フリードリヒ・ニーチェ "Also sprach Zarathustra"私の子どもたちが来る、私の子どもたちが。 佐々木中『定本 夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル 上』(河出文庫)そして「概念(concept)」はそもそも「受胎されたもの、孕まれたもの(conceptus…

汪 暉氏講演会「中国台頭のもたらす問題――自主の模索」(仮題)

中国社会文化学会では2011年度第2回例会として,現在の中国での言論界において大きな影響力を持つ汪暉氏を迎えて,さらにコメンテ−ターに柄谷行人氏を迎えて,以下の講演会を開きます。ご参加をお待ちしております。日時:2011年 12月17日(土)午後2時〜…

君はイオニア人かアテネ人か

柄谷行人は以前「歴史を語る時、常に現在からの遡行になる」 と言っていた。 歴史を公正に語ろうとする場合もあれば 意図的に都合良く語る場合もあるだろう。 エムぺドクレス(前四九二〜四三二頃)『フュシスについて』断片六 いざや、まず、万物の四根に耳…

柄谷行人 公開講演

2011年10月26日(水) 15:00-17:50 京都 大谷大学 http://www.kojinkaratani.com/jp/

柄谷行人・合田正人 柄谷行人の思想が問いかけるもの

現在のデモと「哲学の起源」について考えている柄谷氏と 柄谷氏の著作活動から自分の関心を確認したい合田氏が 噛み合っていなかった。 「言文一致というのは元々、話し言葉と書き言葉の一致ではなく 小説の科白と地の文の一致の事です」 「ユダヤ人の多くが…