柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

汪 暉氏講演会「中国台頭のもたらす問題――自主の模索」(仮題)

 中国社会文化学会では2011年度第2回例会として,現在の中国での言論界において大きな影響力を持つ汪暉氏を迎えて,さらにコメンテ−ターに柄谷行人氏を迎えて,以下の講演会を開きます。ご参加をお待ちしております。

日時:2011年 12月17日(土)午後2時〜5時,公開,無料,通訳つき
場所:東京大学 駒場キャンパス18号館ホール(1F)
共催:科研費 基盤研究(B)「世紀交替期中国の文化転形に関する言説分析的研究」
(代表:砂山幸雄 21320025)
  コメンテーター: 柄谷 行人

◆趣旨:この間の中国の経済的成功により,中国の台頭は国際環境においてあらゆる問題に関係してきています。何がその成功をもたらしたのかという議論が盛んになされている一方,また,その成功がもたらした負の面についても多くの観察と議論がなされています。中国国内においては,その成功に自信を持って,欧米基準から脱却して中国基準を打ち立てようという気風も強くなってきています。しかしながら,問題はそう簡単にいかないことは日本の経験からも明白です。汪暉氏(清華大学人文学院教授)は,1990年代から輿論を革新する意欲的で独創的な論考を継続的に発表し,中国の言論界で有数の存在となっている方です。欧米の理論を充分に消化したうえで,中国の経験をもとに,独自の社会理論を構築しようと努力しておられますが,今回はその思考の先端をお聞きしたいと計画しました。

◆ 連絡先:東京大学 東洋文化研究所 尾崎文昭 E-mail: ozaki{a}ioc.u-tokyo.ac.jp
•会場に変更があるかもしれませんので,ご参加希望の方は,尾崎までメールで御連絡をくださいますよう願いあげます。随時ご通知申し上げます。

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【汪暉教授紹介】
 清華大学人文学院教授。日本語に翻訳された著書に『近代中国思想の生成』岩波書店2011.4,『世界史のなかの中国』青土社 2011.2,『思想空間としての現代中国』岩波書店 2006.8 がある。1997年に「中国現代思想 グローバル化のなかの中国の自己変革をめざして」(翻訳は『思想空間』所収)という論文を発表して,その後の言論界を二分する大論争を引き起こしたが,現在までその議論対立は形を変えて残っていて,いわゆる「新左派」の指導的論客として目されている。
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