柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

米国の衰退 兆候は70年代から [評]柄谷行人(評論家)

■長い20世紀 資本、権力、そして現代の系譜/ジョヴァンニ・アリギ〔著〕 The Long Twentieth Cebtury土佐弘之監訳、作品社・5460円朝日新聞 2009年3月29日

第四回 長池講義

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社現代新書)を読んで ゲームのストーリーや登場人物のために あらかじめ設定された情報をデータベースかと理解する。今日の苅部直氏は柄谷行人氏にとっての データベースのようだった。 ロボットのようでも。4象…

インド、インダス、ガンジー、ガンジス

ATJのメルマガより●5 at(あっと)編集室から【お知らせ】 2005年5月に創刊準備号をお送りしてから約4年、おかげさまで順調に刊行を続 けてまいりました季刊『at』は、4月1日刊行の第15号をもちましてATJと太田 出版の協同刊行を終了し、次号からは太田出版…

ドジャー・スタジアムは96年に行きました

堀晄『古代インド文明の謎』(吉川弘文館)アーリヤ人が南ロシアから中央アジアを通って侵入し、インダス文化を滅ぼしたという威勢の良い説、あるいはインダスの退潮期に入り込んできたという折衷案が提示されてきたが、その根拠は言語学の仮説以外には何も…

中間勢力とは中産階級のことか

ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』(未來社)トックヴィルは「中間的権力」(pouvoirs intermediaires)――前ブルジョア的な身分制社会の同業組合的諸権力――や、誕生と教育と資産、とりわけ土地所有とこれに結びついた特権によって「卓抜した、いわ…

第四回 長池講義 開催情報

会 場 : 長池公園自然館 東京都八王子市 日 時 : 2009年3月28日土曜日 13:00〜17:00 講 師 : 柄谷行人、苅部直、高澤秀次、いとうせいこう テ ー マ : 国家論http://web.nagaike-lecture.com/?eid=1113534

カストロは原采配を批判/評価した

ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』(未來社)すなわち、啓蒙的な団体、教養クラブ、フリーメイソンなどの秘密結社や啓明結社などの結社(Assoziation)は、その設立に加わったメンバーの自由な、いいかえれば私的な決定によってつくられ、メンバー…

これが日本最強内閣だ 文藝春秋 四月号

佐藤優(作家、起訴休職外務事務官) 総理 柄谷行人【評論家】(危機の時代には国際的に著名な哲学者が首相となり国家体制を強化することが重要) 官房長官 漆間巌【官房副長官】(こういう恐い人が官房長官をすると国家が引きしまる) 外務 岡本行夫(対米…

地球温暖化=ウォーム事件

季節外れに野球やフィギュアスケートをやると 二酸化炭素の削減にはならないですね。 フレドリック・ジェイムソン "Third-World Literature"資本主義が地球を横断して漸進的に膨張していくなかで、あるひとつの経済システムが二つのまったく別個の生産様式に…

歌=メールを返す

レヴィ=ストロース、エリボン『遠近の回想』(みすず書房)レヴィ=ストロース ところが、野生生物――大型の猿、あるいはその他の野生動物――の観察が行なわれるようになって、どんな規制機構もなく、したがって、その可能性が奪われているのでない場合ですら…

ポスト新自由主義

出版 : 七つ森書館新自由主義の終焉 金子勝 世界経済はどこへ向かうのか 金子勝 民主主義の不在がもたらした夕張の破綻 片山善博 人は文明のみで生きるにあらず 高橋伸彰 わたしのことはわたしが決める 上野千鶴子 地方自治から世界共和国へ 柄谷行人 なぜ…

リーバイスの遺伝子

クロード・レヴィ=ストロース、ディディエ・エリボン『遠近の回想』(みすず書房) レヴィ=ストロース たとえば、ナポレオン三世がヴィシーのヴィッラ・ストロースに泊めてもらった礼として、私の曽祖母に贈ったブレスレットなどがそれです。皇帝が泊まっ…

浅田彰のディスクール

以前、紀伊国屋ホールのシンポジウムが始まる前に 浅田彰氏が近くの談話室に入るのを見た事がある。この前の京都で、浅田氏が最前列の僕を見ていたような気がする。「丸山眞男は日本の中間団体は国家権力に加担すると述べ、 大衆を評価する吉本隆明と論争に…

対談 世界史の構造

評論家 柄谷行人 文芸評論家 高澤秀次土 18:30-20:30 6/20 会員 3,360円 一般 3,990円講座内容 『世界共和国へ』(岩波新書)から3年、柄谷行人氏は現在その英語版を執筆中だ。『世界史の構造』という新たなタイトルの下に、書き下ろされている新著の構想を…

なぜヘゲモニーを確立できたか

■吉本隆明の時代 絓秀実〔著〕――評・柄谷行人(評論家) 作品社・2940円朝日新聞 2009年3月1日