柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

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レヴィ=ストロース、エリボン『遠近の回想』(みすず書房

レヴィ=ストロース ところが、野生生物――大型の猿、あるいはその他の野生動物――の観察が行なわれるようになって、どんな規制機構もなく、したがって、その可能性が奪われているのでない場合ですら、同じ血縁に属する個体同士の交合は比較的稀であることが確かめられたのです。

レヴィ=ストロース 女は単に記号であるだけではありません。問題になっている社会組織のなかで、結婚に関する規則は交換という問題に関係しているのです。生物学的な家族相互の間に、女性が交換されることによって、コミュニケーションが成立してくるのです。