柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

デリダの並行世界

ユルゲン・ハーバマス『近代の哲学的ディスクルスI』(岩波書店)かつてシェリングは、過去、現在、未来という世界時代(Weltalter)が没‐時間的に時熟しあう形で相互に入れ子になっていることについて思弁を弄したが、デリダも同じように、決して一度たりと…

ブルデュー『ディスタンクシオンI・II』が重くてバッグが壊れた

高城剛や東浩紀は「遊びと仕事を区別していない」と言う。 僕もまあそう思っている。 (散文と詩の間のような文体を考えている) 一方で東浩紀は「その文脈では」と言う。 一般に言われるように、話題が重要なのか気楽なのか 「空気を読め」という事か。 (…

旭川自衛隊にエゾシカ、茂原にヤギ

スラヴォイ・ジジェク『大義を忘れるな 革命・テロ・反資本主義』 (中山徹・鈴木英明訳、青土社) このようにして柄谷行人は、生産過程において生み出されると同時に生み出されない価値のカント的アンチノミーを解決している。生産過程において、価値は即自…

■絆と権力 ガルシア=マルケスとカストロ

新潮社 アンヘル・エステバン、ステファニー・パニチェリ著 野谷文昭訳 価格:¥2,415評 柄谷行人(評論家)朝日新聞 2010年6月20日http://d.hatena.ne.jp/bookerasane/20100621/1277106041 http://book.asahi.com/review/TKY201006220144.html

7月9日 布袋寅泰 ZEPP TOKYO

ヘーゲル『法の哲学』(中央公論社)§三〇八 議会という要素のもう一方の部分には市民社会の動的な面が属する。この面は、外面的にはその成員が多数であるために、だが本質的にはその使命と仕事との本性のために、ただ代議士を通じてのみ議会へ入ってゆくこ…

ド・マンのポスト・ヒストリー

千葉パルコにisedとか『神話が考える』がありましたが。 15日から茂原にいます。 ユルゲン・ハーバマス『近代の哲学的ディスクルスI』 (三島憲一・轡田収・木前利秋・大貫敦子訳、岩波書店) ホルトゥーゼンの論説(H. E. Holthusen, Heimweh nach Geschich…

『クォンタム・ファミリーズ』読みました

性描写が言わば、大友克洋+筒井康隆だ。 葦船(葦原将軍、虚航船団)。 でも読み終わると結局、筒井康隆『文学部唯野教授』と同じく 柄谷行人コンプレックスかと思った。 (古くは浅田彰『構造と力』、栗本慎一郎『鉄の処女』と同様)文学を辞める/批評を…

2010年普通のカレー(昨日、旭川・米米亭)

村上春樹というより大江健三郎、攝津正、冥王まさ子、大澤真幸。 量子計算は聞いた事ある。実現、商品化されているかは知らない。 人間が計算、思考、動作する場合、神経細胞レベルで電位変化があるらしいが 量子レベルではないと思う。 東浩紀『クォンタム…

思想地図について

思想地図と書いて何と読む?アニメ研究会だよ!アニメ研究会でいいんだよ! ハーバーマス『理論と実践』(細谷貞雄訳、未來社) ニーチェは永遠回帰という古い思想を新たに発想して、「瞬間」を聖化しようとした。山顚を襲う力への意志は「運命の愛」(amor …

革命理論は信頼できるか

ハーバーマス『理論と実践』(細谷貞雄訳、未來社)批判(Kritik)と危機(Krisis)の両者は、単に語源的にだけでなく、同一の根から発源するものなのである。すなわち、政治的な行動や制度は、もともと資本主義的生産過程から必然的に出現してくる利害の衝…

丸山眞男セレクション 編=杉田敦

発売たちまち重版 戦後思想をリードした著者の代表的論考14篇を収録。丸山(再)入門に最適。 平凡社ライブラリー 国民主義の「前期的」形成 超国家主義の論理と心理 福沢諭吉の哲学――とくにその時事批判との関連 軍国主義者の精神形態 肉体文学から肉体政治…

クォンタム・ファミリーズ 東浩紀 新潮社

物語外1 カントは『実践理性批判』で、「君の意志の格率が、いつでも同時に普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ」と言った。第一部 第二部 物語外2 ぼくたちは世界の終わりに生きる。 J.ハーバーマス『理論と実践 社会哲学論集』(細谷貞雄訳…

自民党員の父親は菅直人が嫌いだった

柄谷行人氏は、中国語の神にカミという意味はないと言っていた。 神(かみ) 中国語の「神」。本来は、「精神」の「神」、「神仙」の「神」の意味。 神 (神道)、日本の神の一覧。日本語の「カミ」。普通の人間以上の能力をもつ存在。 神。上の「カミ」から転…

ゼロ年代の50冊 2000-2009 『トランスクリティーク』

カントとマルクス 自在に結ぶ批判書 海外の反響で再出版された代表作 著者の柄谷行人さんから朝日新聞 2010年6月6日

29日、浜崎あゆみの名古屋ライブに浅田真央が来てました

96年にロスでNBAを見た時、ジャック・ニコルソンがいたように。 27日、大谷大学に浅田彰氏も来たらしい。 http://twilog.org/_h_japan/date-100527柄谷行人氏の「昔は宗教と哲学の区別はなかった。 ブッダ、孔子、ソクラテスらは宗教者とも言えるし、哲学者…

大阪は日本でないわ

27日、関西空港からバスで大阪駅に行った時の印象。 関空は初めてで埋立地の広大さに驚き、 駐機する飛行機を見てインチョン空港を思い出した。 (基地として使えそうだが周辺は反対だろう) 空港と陸を結ぶ橋も長大。 高速道路はずっと地上5階ぐらいで3車…

5月30日、伊勢神宮に

大和から見て東にある伊勢神宮は日の出、 西にある出雲大社(吉備氏を鎮魂?)は日の入りに対応し 両者において稲作の豊かな実りを太陽に祈るのかと考えていたが そうでもないかもしれない。 伊勢神宮は比較的内陸にあり 志摩半島の先端で東の海を 見渡して…