2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
【第三アンチノミー 自由】正命題 自然法則の原因性は、世界の現象がそれにしたがう唯一の原因性ではない。世界の現象を説明するためには、そのほかに自由による原因性も想定することが必要である。 反対命題 いかなる自由というものも存在しない。世界にお…
『コーラン 中』(井筒俊彦訳、岩波文庫)これは『旧約聖書』「エステル書」に出て来るユダヤ人嫌いのペルシア人であるが、それが『コーラン』ではエジプト王パロの第一長老、すなわち大宰相となっている。この種のアナクロニズムは『コーラン』では普通の現…
平石直昭「解題」『丸山眞男講義録[第六冊]』(東京大学出版局)すなわち政治権力文化・宗教という対抗図式で近世日本を捉える丸山には、非政治的な価値に立った自発的結社の結集という実践的な課題意識があり、そこにはたんに政治権力への抵抗というだけ…
ソシュール言語は必然的であり、恣意的である。断章番号二五七三 創造的活動とは結合活動にほかならず、新たなる結合の創出である。しかし、この結合はいかなる素材から構成されるのか。それらの素材が外部から与えられるのではない。ラングがラング自身の中…
会 場 : 長池公園自然館 東京都八王子市 日 時 : 2009年9月5日土曜日 13:00〜17:00 講 師 : 柄谷行人、澤口隆志 テ ー マ : 協同組合論http://web.nagaike-lecture.com/?eid=1253733
わたしの戦後 運動から未来を見る―武井昭夫対話集 スペース伽耶序に代えて 私の八月十五日 1 わたしの戦後―運動から未来を見る(聞き手・小松厚子) 2 五〇年代の運動空間(対話者・柄谷行人;すが秀実) 3 この国の「戦後責任」とは―文学者の戦争責任論…
旭川は日本の近代を凝縮している。護国神社=靖国神社 千鳥ヶ池=千鳥ヶ淵 自衛隊=皇居 神居(かむい)=アイヌ 高砂=台湾 スタルヒン球場=樺太 ポール・ド・マン「記号論とレトリック 下」『現代思想』1981年8月号(柄谷行人訳) There seems to be a di…
日曜、教育大学に行ったが図書館は休みで 市立中央図書館に。親類と一緒で常盤公園・千鳥ヶ池で ボートに乗ろうとして チームまで決めたがこれも休み。道立美術館のあべ弘士動物交響楽を 見ることにして驚く。会期終了10月4日まで 道立旭川美術館が宇宙の中…
水村美苗『日本語で書くということ』(筑摩書房) ところがそこまで考えたとき、本というものから、女の裸の写真集以上のものを望む日本人――書物固有の快楽を望む日本人が、たとえ男であったとしても、ひとりも出てこないとは想像できないのである。 英語で…
ポール・ド・マン「記号論とレトリック 下」『現代思想』1981年8月号(柄谷行人訳) Yeats's poem is not explicitly "about" rhetorical questions but about images or metaphors, and about the possibility of convergence between experiences of consc…
現代思想1981年7月号 800円 古賀游文堂 http://homepage2.nifty.com/kogaybd/現代思想1981年8月号 400円 古書うつつ http://kosho-ututu.com でした。 ポール・ド・マン「記号論とレトリック 下」『現代思想』1981年8月号(柄谷行人訳) Let me pursue the m…
評論家 柄谷行人 文芸評論家 高澤秀次土 18:30-20:30 12/5 受講料 会員 3,360円 一般 3,990円講座内容 シリーズ第5弾となる柄谷行人・高澤秀次両氏の対談は、近代資本主義の歴史と反復を踏まえ、世界史の「現在」への転回の必然を明らかにします。「交換」…
『丸山眞男講義録[第七冊]』(東京大学出版局)「教え―学び」という伝統的教学の構造にたいする方法的対決の意識なしには、有名な宣長の、師の説になづむなという学問的態度を説いた文章は発せられなかったであろう。 ポール・ド・マン「記号論とレトリッ…
正式に世界選手権と言っているのはNHKぐらいで民放が世界陸上、世界水泳、世界柔道、…と言い始めた。でも、織田裕二がイシンバエワやボルトを偏愛するのは良い。何が何でも日本を応援するよりは。時間、高さ、距離を競う陸上競技は 野球やサッカーと違うと気…
ポール・ド・マン「記号論とレトリック」『現代思想』1981年7月号(柄谷行人訳) One can ask whether this reduction of figure to grammar is legitimate. The existence of grammatical structures, within and beyond the unit of the sentence, in lite…
『丸山眞男講義録[第七冊]』(東京大学出版局)ところが日本では「地頭は替るもの、百姓は末代」であり、中間層としての豪族の土着傾向を否定した藩は、直接かつ持続的に小農民を掌握するために農民政策を必要とした。 ポール・ド・マン「記号論とレトリッ…
Allegories of Reading Paul De Man Yale University Press ポール・ド・マン「記号論とレトリック」『現代思想』1981年7月号(柄谷行人訳)TO JUDGE FROM VARIOUS RECENT PUBLICATIONS, THE spirit of the times is not blowing in the direction of formal…
ジャン=ジャック・ルソー『新エロイーズ』"tel est le neant des choses humaines qu'hors l'Etre existant par luimeme, il n'y a rien de beau que ce qui n'est pas."人間のことごとの虚無性がかくの如くであるから、それ自身で在る「存在」を除けば、在…
ポール・ド・マン「記号論とレトリック」 "Semiology and Rhetoric" 『現代思想』1981年7月号(柄谷行人訳)I take the first example from the sub-literature of the mass media: asked by his wife whether he wants to have his bowling shoes laced ove…
フッサール『デカルト的省察』(岩波文庫) おそらく、超越論的な我(エゴ)への還元は、一見すると独我論的にとどまるという印象を伴っているかも知れないが、それがその固有の意味にしたがって一貫して遂行されると、それは超越論的な間主観性の現象学へと…
atプラス 01 思想と活動新創刊!〈特集〉資本主義の限界と経済学の限界 資本主義の「不都合な真実」を 乗り越える倫理とは何か? ”市場”論理に対抗する 市民社会を作り出す 活動とは何か? 岩井克人、水野和夫 湯浅誠ほか〈連載&コラム〉 上野千鶴子、柄谷…
『丸山眞男講義録[第六冊]』(東京大学出版局) こうして、仏教寺院は、寺社奉行の統制下におかれ、諸宗法度や本末制度を通じて幕藩体制の下に完全に組み入れられただけでなく、それ自体、行政機構の末端を担当する役場・区役所的存在に堕し、社会的自主性…
『丸山眞男講義録[第六冊]』(東京大学出版局) キリスト教の「楽園→原罪(堕落)=楽園喪失→最後の審判」という終末観と、唯物史観の「原始共産社会→階級分裂→最後の階級闘争をへた自由の王国(共産主義社会)」という終末観とはパラレルな点をもっている…
■ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国 田中克彦〈著〉 岩波新書・819円評・柄谷行人 評論家朝日新聞 2009年8月2日
飯田泰三「解題」『丸山眞男講義録[第五冊]』(東京大学出版局) その点、「敗戦後、半年も思い悩んだ揚句、私は天皇制が日本人の自由な人格の形成にとっての致命的な障害をなしている、という帰結にようやく到達」して「超国家主義の論理と心理」を書くこ…