柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

やれやれ、航空券買ってしまったのだが

平石直昭「解題」『丸山眞男講義録[第六冊]』(東京大学出版局)

すなわち政治権力文化・宗教という対抗図式で近世日本を捉える丸山には、非政治的な価値に立った自発的結社の結集という実践的な課題意識があり、そこにはたんに政治権力への抵抗というだけでなく、社会的に微分化した伝統的ナショナリズムへの抵抗という意図もあったと推測されるのである。