柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

11月1日は吉祥寺パルコで本を買おう

フェルディナン・ド・ソシュール書簡草稿ペンを持つことに病的なまでの恐怖を抱いていること、そして私がその執筆によって仕事の価値にまったく見合わない、想像を絶する責め苦を味わっていることを、あなたに告白しなくて済むのだったら、〔……〕はおよそ理…

登場の初めから美術市場が前提

■印象派はこうして世界を征服した フィリップ・フック〈著〉 中山ゆかり訳、白水社・2310円〈評〉柄谷行人 評論家朝日新聞 2009年9月27日

否定的なもののもとへの滞留(ジジェク)

ヘーゲル『精神哲学』(岩波書店) この分裂がもっている限定された意味――すなわち精神がこのように自分自身(精神自身)を否定するもののなかにあって自分自身の(精神自身)もとにあるということ――はなおいっそう詳しい展開を必要とする。この目的のために…

岡崎乾二郎対談/批評(創造)の現在シリーズ

岡崎乾二郎対談シリーズ 全5回|10月−2010年2月|18:30−21:30■第1回…………10月20日(火) ゲスト:郡司ペギオ-幸夫[理論生命科学]■第2回…………11月17日(火) ゲスト:斎藤環[精神科医]■第3回…………12月12日(土) ゲスト:朴裕河(パク・ユハ)[批評家・近代…

アジアといえば灌漑なのか

ヘーゲル『精神哲学(哲学体系III)』(船山信一訳、岩波書店)他の大陸すなわちアジアは、高地と、広い河によって灌漑されたもろもろの大渓谷との対立から成っている。

haveはなぜ過去を表すのか

ヘーゲル『小論理学』(岩波書店) ――Haben〔持つ〕は多くの言語のなかで過去を言いあらわすのに用いられるが、――これはもっともなことである。 ここにも――他の場合しばしばそうであるように――用語に逆転が生じるのであって、合理的(rational)とよばれるも…

亀井静香絵画展、眞鍋かをり、手塚眞を国際フォーラムで見た

ヘーゲル『小論理学』(岩波書店) 第三のアンティノミーは自由と必然の対立にかかわる。つまり世界のなかですべてのものは因果関係によってきめられていると見なされるべきか、それとも自由なもの、すなわち世界における活動の絶対的始点も存在すると想定さ…

戦争機械は「アンチ・オイディプス」に出てこない

ヘーゲル『小論理学(哲学体系I)』(真下信一・宮本十蔵訳、岩波書店)しかし真のそして自由な良心がどんな理性的な規定と掟を含むか、自由な信仰と思惟がどんな内容をもち、どんな内容を教えるか、この実質的な点に触れることを彼らは差し控えて、否定的な…

民主党が国家権力になるだけです

柄谷夫人と机を動かし、近くに飛騨五郎さんが座った。 柄谷行人氏は髪が短く痩せていて、入院している僕の父かと思った。 「民主党が国家権力になるだけです」そう発言した柄谷氏は、民主党大勝を評価する山口二郎氏と違う。「協同組合が競争に勝てる訳がな…

インドを超えて

jirreaux http://twitter.com/jirreaux スピヴァク、日本で語る みすず書房 G・C・スピヴァク、鵜飼哲監修、本橋哲也・新田啓子・竹村和子・中井亜佐子訳スピヴァクが言う「複数のアジア(Asias)」とは 岡倉天心の「アジアは一つ(Asia is one)」に対する…

西洋への分裂した対応 日本でも

■オスマン帝国はなぜ崩壊したのか 新井政美〈著〉 青土社・2520円 評・柄谷行人 評論家朝日新聞 2009年9月6日

第五回 長池講義

長池見附橋下の構造が アテネオリンピックでマラソンのゴール地点だった パナシナイコ・スタジアムと似ている。 http://www.pompoco.or.jp/nagaike/kouen/kouen_shisetsu/index.htm 都内の四谷から橋が移設されたのだろうか。 四谷には太田出版、近畿大学コ…

仕事でピップエレキバンの比布に行きます

加賀野井秀一『メルロ=ポンティ 触発する思想』(白水社) なるほど、当時、観念論的かつ独我論的な色彩を強めつつあった現象学的解釈に対し、この概念は、最初から世界の只中に投げ込まれている私たちのあり方を強調することによって、それと一線を画す格…

鳩山由紀夫は「AKIRA」の科学者に似ているのだが

『月刊Voice』9月号特別寄稿・私の政治哲学 祖父・一郎に学んだ「友愛」という戦いの旗印 鳩山由紀夫(民主党代表) http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=197