柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

亀井静香絵画展、眞鍋かをり、手塚眞を国際フォーラムで見た

ヘーゲル『小論理学』(岩波書店

 第三のアンティノミーは自由と必然の対立にかかわる。つまり世界のなかですべてのものは因果関係によってきめられていると見なされるべきか、それとも自由なもの、すなわち世界における活動の絶対的始点も存在すると想定されるべきかという問が出されるからである。

 しかしその場合、哲学は懐疑論の場合のように、たんに否定的なだけの成果のところに居続けることはしない。


ヘーゲル弁証法は、カントのアンチノミーの考察に由来するらしい。