ヘーゲル『小論理学』(岩波書店)
――Haben〔持つ〕は多くの言語のなかで過去を言いあらわすのに用いられるが、――これはもっともなことである。
ここにも――他の場合しばしばそうであるように――用語に逆転が生じるのであって、合理的(rational)とよばれるものは知性的なものであり、これに反して非合理的(irrational)とよばれるものはむしろ理性性の一つの発端であり痕跡であることになる。
have、hadという言葉は、hand(手)やhabit(習慣)に関連するのかもしれない。
鵜飼哲「おわりに」『スピヴァク、日本で語る』(みすず書房)を読みながら
比較文学とは文学と文学の差異を研究する事だなと思った。