柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

柄谷行人さん、次作は「哲学の起源」 公開講義で言及

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201101270236.html

ハンナ・アレント ”On Revolution” 『革命について』

志水速雄訳、ちくま学芸文庫Freedom as a political phenomenon was coeval with the rise of the Greek city-states. Since Herodotus, it was understood as a form of political organization in which the citizens lived together under conditions of …

慧深はメキシコに行ったか

フレデリック・ルノワール『仏教と西洋の出会い』(トランスビュー) 一七六一年、フランスの中国学者ヨセフ・ド=ギーニュは、五世紀に六人の中国人仏教僧が、陸路・海路でアラスカとアメリカ西海岸を経由してメキシコに渡ったという論文を発表して、碑文・…

ナチスとニーチェ作品の曖昧な関係

ドゥルーズによれば、ニーチェは反ユダヤ主義に否定的だったという。 ニーチェ『遺稿集』 純血種のこの恥知らずな出鱈目野郎に数えられる者とは、付き合わないようにしなさい。ニーチェ、フリッチェ宛の書簡、一八八七年三月二三日、二九日 結局、ツァラトゥ…

『愛も正義もない処で――吉本隆明と柄谷行人』

合田正人 PHP新書 3月15日発売 柄谷行人『世界史の構造』講演メモ http://chiharuyoshioka.blogspot.com/2011/01/blog-post_21.html スラヴォイ・ジジェク『身体なき器官』(長原豊訳、河出書房新社) 最近、こうした論旨にそくしてバディウは、〈悪〉の…

語る:柄谷行人さん 『世界史の構造』売れ行き好調 

毎日新聞 2011年1月20日 http://mainichi.jp/enta/art/news/20110120ddm014070099000c.html 水野和夫・萱野稔人『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書) 萱野 たとえば思想の世界でいうと、経済学者の岩井克人さんや批評家の柄谷行人さんが市場と資本…

柄谷行人・奥泉光・いとうせいこう「世界史の構造」

大阪で「世界史の構造」を語る+15日の講演 という内容だった。 「世界共和国へ」(遊動民とバンドの区別が明確でない) 「哲学の起源」(国家の為の哲学、ヘロドトスについては言及なし)柄谷氏はほぼ地元の大阪のためか 東京の講演と違ってリラックスして…

柄谷行人・高澤秀次『世界史の構造』余滴

「世界史の構造」の次は「哲学の起源」のようだ。 柄谷行人は、国家の為の哲学になってしまったプラトン、アリストテレスに対して それ以前に存在したイオニア哲学(ヒポクラテス、デモクリトス)に注目する事によって 哲学史を転覆させようとしている。 柄…

スピノザの方法

國分功一郎 みすず書房 http://ameblo.jp/philosophysells/ http://twitter.com/lethal_notion

戦争は美しい

マリネッティ『ラ・スタンパ・トリーノ』 二七年も前からわれわれ未来主義者は、戦争を美的でないと称することに反対してきた。……だからわれわれは確認する……戦争は美しい。なぜならそれは、防毒服や威嚇用拡声器や火焔放射器や小型戦車を用いて、人間が機械…

修善寺

網野義彦『日本社会の歴史 中』(岩波新書)実朝はただちに将軍に任命され、北条時政は大江広元とともに政所別当になり、幕府の実権を掌握し、一二〇四年(元久元)には頼家を伊豆の修善寺で暗殺した。

神と人間の差異について

レーヴィット『ヘーゲルからハイデガーへ』(作品社)神の認識し作る行為と人間のそれとの違いでもあれば類似点でもあるのは、人間の認識行為がばらばらの諸要素をまとめあげつつ思考すること(コリガーレ コギタティオ)(andare raccogliendo〔拾い集めて…

戦争機械と暴力装置

中沢新一『純粋な自然の贈与』(講談社学術文庫) これを実現するために、(和田)頼元は、太地の村全体を、一種の戦争機械として組織することに成功したのである。 MJ presents 密着!Perfume ドーム5万人ライブへの挑戦 2010年12月31日…

■胸の底に流れる、定住以前の記憶

黄金の夢の歌 [著]津島佑子 講談社、2310円 [評者]柄谷行人(評論家) 朝日新聞 2011年1月9日http://book.asahi.com/review/TKY201101110167.html http://twitter.com/asahi_book/status/23681325894467584 http://www.journalist-net.com/kawase/…

カレキナダ再結成 柄谷行人

文藝春秋 2011年2月号 http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm 第79回紀伊國屋サザンセミナー 『思想地図β』創刊記念シンポジウム 情報時代の人文知と言論 ■日時 2月3日(木) 19:00開演(18:30開場) ■出演 東浩紀(作家、「思想地図β」編…

決死の飛躍

レーヴィット『ヘーゲルからハイデガーへ 現象学的存在論』 (村岡晋一・瀬嶋貞徳・平田裕之訳、作品社)しかし、ニーチェとは反対にキルケゴールは、ニーチェが神を犠牲としてささげたあの無を、死に至る病(すなわち絶望)から信仰への「決死の飛躍(salto…

18日、仁徳・応神天皇陵に行こうと思ってます。

マルクス『資本論』第一巻(大月書店) 貨幣の資本への転化は、商品交換に内在する諸法則にもとづいて展開されるべきであり、したがって等価物どうしの交換が当然出発点とみなされる。いまのところまだ資本家の幼虫でしかないわれわれの貨幣所持者は、商品を…

本年も宜しくお願いします。

ヘーゲル『哲学の体系I』全集、第八巻 哲学はしかし、懐疑論がそうであるように、弁証法の否定的成果にいつまでもとどまってはいない。 テオドール・W・アドルノ "Negative Dialektik" 『否定弁証法』 (木田元・徳永恂・渡辺祐邦・三島憲一・須田朗・宮武…