柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高城剛氏を初めて見たのは92年2月、成田空港だった

ツイン・ピークス・ツアーで偶然一緒だった。 「ツイン・ピークス」は、美少女の殺人事件の謎をめぐるドラマだ。 ツアーの参加者はみな邪悪なボブと握手…。今回の沢尻エリカ離婚報道は、分らない事が多く ケネディ暗殺を思い出した。 エイベックスとの契約な…

Javaとしての小沢一郎

小沢一郎は「スターウォーズ」のジャバ・ザ・ハットに似ている。 Javaはインターネット、小沢一郎は民主党を支配している。 「スターウォーズ」でジャバが登場する惑星は ジャワ島などの東南アジアの密林をイメージしたと思う。 エティエンヌ・バリバール『…

交換過程と世界史

ジョヴァンニ・アリギ『長い20世紀』(作品社) このことは、生産過程、交換過程の組織に生じた変化と密接に関連している。これについて、ある人々は、「フォード方式」大量生産(垂直的に統合され、官僚的に運営される巨大企業の組織内で機能する、専門分化…

カントとマルクス

カントは「利益ではなく人間性を目的にせよ」という。 マルクスは「人間存在には現実性が必要である」といっている。 両者の接点はこのような所にもある。 中森明夫「アナーキー・イン・ザ・JP」 無礼千万なカラ、カラ、柄谷行人。中森明夫による「万延元…

幻想か現実か

『マルクス=エンゲルス全集 第1巻』(大月書店)マルクス[ヘーゲル国法論(第一六二節―第三一三節)の批判](平林康之・土屋保男訳) しかしそれは、政治的国家のそれ自身との(君主の意志との、さらには政治的国家の原理と市民社会の原理との)統一につ…

早稲田文学化する新潮

http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/ 柄谷行人ほかが中森明夫氏の小説 「アナーキー・イン・ザ・JP」に出てくるそうです。 小島信夫「別れる理由」以来でしょうか。 横山やすし=柄谷行人 ビートたけし=浅田彰 萩本欽一=吉本隆明 松本人志=東…

シマ・ド・モシリ

北海道はアイヌ語でアイヌモシリと言うらしく 人間が住む島かと思ったら、人間が住む土地の意味という。アイヌ語で海中の岩はsyumaらしい。志摩も須摩も古い地名だ。佐渡の渡、ヤマトのトは朝鮮語ではないかと思っている。http://www.yoyo.ecnet.jp/SUGATA/K…

民主主義とくじ引き

ジャック・ランシエール『民主主義への憎悪』(インスクリプト)それは、「神に愛される」権威という資格、すなわち偶然の神による選択、くじ引きであり、これによって数多くの平等の民が地位の分配を決める民主的手続きである。 miyadai 丸山は、共同体(血…

幻想的共同体

山本耕一「協働・役割・国家」 ――もっとも、マルクス・エンゲルスは、正確には国家を幻想的共同体として捉えるのであるが、ここでは、幻想的であるといわれるゆえんはひとまず措いておくこととし、ともあれ右で述べたような性格を有する協働聯関が、ひとつの…

普遍意志と国際同盟

カント『法論の形而上学的原理』(一七九七) 第三。諸国家の国内的軋轢に干渉しあうためのものとして、或る根源的社会契約の理念にもとづいた国際同盟が必要だということ。第四、ただし、この結合は(公民的憲政組織のように)主権的権力を含んではならない…

1851〜1862年 ニューヨーク・トリビューン

マルクスはニューヨーク・トリビューンに記事を投稿していたが 南北戦争により辞める事になった。南北戦争で使われた銃器は、幕末・維新期の日本に多く持ち込まれたという。 アダム・スミス分業が確立されると、あらゆる人は交換によって生活するようになる…

「未開」通念を根本的にくつがえす

■アマゾン文明の研究 古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか 実松克義〈著〉 現代書館・3990円評・柄谷行人 評論家朝日新聞 2010年4月18日

中村修二やジジェクのようにと思っていたが

蒼井そら http://twitter.com/aoi_sola 紅音ほたる http://twitter.com/akanehotaru1025 佐山愛 http://twitter.com/AiSayama マルクス『資本論』第三巻(岡崎次郎訳、大月書店) 資本主義的生産の総過程 第二分冊 第五篇 利子と企業者利得とへの利潤の分裂 …

廣松渉 東北アジアが歴史の主役に 日中を軸に「東亜」の新体制を

『廣松渉著作集 第十四巻』(岩波書店) 世紀末について語るにはまだ早過ぎるような気もする。ましてや、東北アジアが歴史の主役になるとの予想は、大胆すぎるかもしれない。しかし、二十世紀がもうすぐ終わろうとしていることを考え、また、筆者が哲学屋で…

衛星と革命

アーサー・C・クラークが『2010年宇宙の旅』で ソ連の宇宙船・レオーノフ号を使うというストーリーにしたのは アメリカが不況で宇宙船を出せないという理由だったか。冷戦時代、ソ連が支配したという東欧諸国は衛星国と言われた。衛星の衛は守るという意味…

perfumeとperformance

BSでPerfumeのライブを見ていて。 全編、クチパクらしい。 アニメの声優が登場人物の口の動きに合わせて セリフをアテレコするのとは逆である。 ライブといえるのはダンスだけである。 メンバーはマイクを持って歌っているかのようであるが 聴こえるのは加工…

「世界史の構造について」 柄谷行人 氏 【評論家】

2010年度 大谷学会 春季公開講演会2010年5月27日(木) 13:00〜16:10 大谷大学 講堂 .「倫理の場所」 池上哲司 氏 【本学教授】.講演概要 我々が他の人々とともに生きていく限り、かならず倫理というものに出会う。つまり、他の人々との間に生じた衝突や葛…

「文学とは声のこと」 古井由吉さんの朗読会、10年で幕

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201004130330.html マルクス『資本論』第三巻(岡崎次郎訳、大月書店)第二〇章 商人資本に関する歴史的事実 だから、等価物どうしの交換ではない。 いろいろな生産物が交換される量的な割合は、はじめはまっ…

東ヨーロッパの社会主義化は同時革命だったのではないか

廣松渉『唯物史観と国家論』(講談社学術文庫) 勿論、われわれはマルクス・エンゲルスの永続革命論とレーニンのそれとの間に横たわる或る差異をも見落してはならない。一八五〇年三月の『共産主義者同盟中央委員会の回状』における永続革命論は、プロイセン…

世界同時革命を論じる

岡崎乾二郎対談シリーズ――5 ゲスト=柄谷行人http://www.artstudium.org/report/2010/04/5.htmJuliet http://ameblo.jp/juliet-ameblo/

集団生活、バンド、国家の起源

エンゲルスが国家の起源、マルクスが灌漑について述べている。 国家の起源を、ヘーゲル=エンゲルスが支配―被支配の関係から説明するのに対し 柄谷行人は他の共同体(国家)との交換関係の発生から説明する。しかし、ヘーゲルは『精神現象学』『法の哲学』ほ…

国家と資本主義の消滅について

梶田裕「解説に代えて」 ジャック・ランシエール『感性的なもののパルタージュ』(法政大学出版局)かくして、マルクス主義はかつて国家の消滅を謳っていたのである。 もはや、国家や資本主義を消滅させることが問題なのではない。 【惰民党】攝津正Part2【…

聖と俗は対立するか

ジャック・ランシエール『感性的なもののパルタージュ』(梶田裕訳、法政大学出版局) つまり、「聖なるものの世俗化」という、物事を歴史のなかで捉える図式と、使用価値の交換価値への変容という経済的図式である。 一般に聖なるものは俗なるものと対立す…

ゼロ年代の50冊 2000−2009

10 トランスクリティーク 柄谷行人 批評空間 01年 朝日新聞 2010年4月4日 http://book.asahi.com/zeronen/TKY201004050129.html マルクスは生産様式に注目する。マルクス『資本論』第三巻(岡崎次郎訳、大月書店)第二〇章 商人資本に関する歴史的事実…

世界史について

ヘーゲル『法の哲学』(藤野渉・赤澤正敏訳、中央公論社)§三二七 なぜなら、勇気はいっさいの特殊的な目的、占有、享受、生活から自由であるという最高の捨象のはたらきであるが、この否定のはたらきが外面的に現実的な仕方のものであり、その完遂としての…

2010年4月3日 古井由吉・柄谷行人・町田康 朗読会 風花

USTREAM http://www.ustream.tv/recorded/5925909 Twitter http://twitter.com/search?q=%23kazahana古井由吉『やすらい花』 新潮社 町田康『テースト・オブ・苦虫〈4〉』 中央公論新社柄谷行人「天の邪鬼マサオ・ミヨシ」 新潮1月号 知的財産権について、柄…

トルコ人における芸術と学問の萎縮した状態

ヘーゲルは1788年、ギムナジウム卒業論文で「トルコ人における芸術と学問の萎縮した状態」を朗読したという。 ヘーゲル『法の哲学』(藤野渉・赤澤正敏訳、中央公論社) §二七〇 こうして国家のほうはみずからが世俗性の一領域であることを示すのに対して、…