柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

思想地図について

思想地図と書いて何と読む?アニメ研究会だよ!アニメ研究会でいいんだよ!


ハーバーマス『理論と実践』(細谷貞雄訳、未來社)

 ニーチェ永遠回帰という古い思想を新たに発想して、「瞬間」を聖化しようとした。山顚を襲う力への意志は「運命の愛」(amor fati)において大いなる真昼の天頂に達する。


山極寿一氏によれば、類人猿の攻撃性を描く
2001年宇宙の旅」は間違っているという。
萱野稔人の暴力国家論はどうなるのか。


思想地図は、批評空間のように
デリダドゥルーズポール・ド・マンジジェク
論文やインタビューはない(存命でない事もあるが)。
atも同様。
中上健次の未発表作品が新現実あたりに載った事はある。

思想地図は内向き、
東浩紀には浅田彰ジジェク
布袋寅泰がC'MON EVERYBODY、忌野清志郎がDAYDREAM BELIEVERを
紹介したようなセンスがないのかと思うが
非・批評空間を指向する東は
「それでは読者がついて来ない」と言うのだろう。
批評空間は投稿者が浅田氏に論文を載せてもらえなかったり
表象文化の研究者が翻訳していたとか
色々あったらしい。

72年にドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』が発表され、
なぜ83年に日本で浅田彰のよるその解説『構造と力』が
話題になったのかと思っていた。
71〜72年に「ルパン三世」パート1のテレビ放送があり、
公開時ヒットしなかった「カリオストロの城」の後、
風の谷のナウシカ」の宮崎駿が注目されていた頃だ。
(「アルプスの少女ハイジ」もドゥルーズ=ガタリもヨーロッパ)

思想地図の地図から、部屋で地図を見る姿をイメージする。
地球の歩き方なのだ。
外国文献を読んだり外国に行けば良いという訳ではないが、
思想地図の読者は東浩紀のアニメ・ゲーム論、民主主義2.0だけ
読んでいれば良いと思ってしまうのではないか。

現在、浅田彰的と言えるのは
iPhoneiPadを紹介した高城剛か。


マルクス 経済学・哲学草稿 長谷川宏
カント 永遠平和のために/啓蒙とは何か 中山元
古典新訳文庫 http://www.kobunsha.com