柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2012-01-28から1日間の記事一覧

互酬的な贈与の関係

大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社)封土(フィエフ)とは、もともと、紛争解決のために双方で交換される「贈与」のことである。つまり封建制・領主制は、敵対的な関係へと転化する危険性を内包した互酬的な贈与の関係に基づいているのだ。 重要…