柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

世界システム論

大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社

 この理論(世界システム論)の指導者イマニュエル・ウォーラーステインの考えでは、資本主義は一六世紀に誕生した。無論、それを主導したのは西ヨーロッパである。世界システム論によれば、資本主義的なシステム、すなわち近代世界システムは、「世界=経済」という形式をとる。世界=経済は、経済的に中核/準周辺/周辺といった形態で分節化されている。

しかし、ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学といった伝統校は、合衆国の独立・建国よりも前に始まっている。