柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

スペイン坂で朝食を

sasaki_makoto2012-01-26

ウィトゲンシュタイン

 爆発してこの世界にある他のすべての本を破壊してしまうだろう。


大澤真幸『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社

 なるほど、キリストの死体は、死の三日後には墓からなくなってしまったとされており、それがキリストの復活の故であると解釈された。


山城むつみドストエフスキー』(講談社

 晩年のフロイトが空想したようにもともと一神教がアフリカ起源でモーセエジプト人だったとすれば、黒人霊歌的な情景の方がかえってキリスト教の原典に近く、そこではゴスペルこそが文字どおり福音(ゴスペル)だろうからだ。

 ドストエフスキーマグダラのマリアを下敷きにスイスのマリイとナスターシャを描き、結婚式当日にこの教会の聖堂でこの「姦淫の女(プルドーニツァ)」が赦されるという場面(『ヨハネによる福音書』八一〜一一にもとづく)を構想していたが(創作ノート)、イワーノフの絵は、そのマグダラのマリアが、復活直後のキリストを最初、庭師か何かと見ちがえ、キリストに名を呼ばれ、空っぽになった墓から振り返って見て初めてキリストと気づいたという記事(『ヨハネによる福音書』二〇・一四〜一七)にもとづいている。


キリストの復活で「冬のソナタ」を思い出した。
韓国は、日本のようにキリスト教の風習の模倣ではなく
実際にキリスト教徒が多いらしい。
というより復活といえば
結末が宗教的と言われる映画「風の谷のナウシカ」か。
ドストエフスキーの妻がマリアだった事も
作品のキリスト教的観点からの分析で考慮されたかもしれない。


昨日、渋谷パルコで購入。

アーレントアウグスティヌスの愛の概念』
アドルノ『哲学のアクチュアリティ』みすず書房
アドルノ『自律への教育』中央公論新社
倉数茂『私自身であろうとする衝動』以文社


吉祥寺パルコに注文した。

森敦『意味の変容・マンダラ紀行』講談社文芸文庫
田口卓臣ディドロ 限界の思考 小説に関する試論』風間書房
ジュパンチッチ『リアルの倫理』河出書房新社


鎌田哲哉「『ドストエフスキー・ノート』の諸問題――小林秀雄における言葉の分裂的な共存についての試論」『批評空間』II期通号二十四、二〇〇〇年
Paul de Man "The Rhetoric of Temporality"「時間性の修辞学」保坂嘉恵美訳
『批評空間』第一号および第二号(一九九二)
東浩紀ソルジェニーツィン試論――確率の手触り」『批評空間』第I期第九号、福武書店、一九九三年