柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-01-05から1日間の記事一覧

大塚英志『「おたく」の精神史』(講談社現代新書)

現在を昭和初期の反復としてとらえる論調は柄谷行人以降、多数見受けられるし、他方、オウムを連合赤軍に比定する歴史観に立てば、現在は七〇年代初頭の反復に他ならない。柄谷行人の「外部」の焼き直しでしかなかったにせよ、いとうせいこうが『ノーライフ…