柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

チャコの快感原則

sasaki_makoto2007-03-30

レヴィ=ストロース『構造人類学』(田島節夫訳、みすず書房

神話の真の構成単位が、個々ばらばらの関係ではなく、諸関係の束であること、構成単位が意味機能を獲得するのは、このような束の結合という形においてのみであることを仮定するのである。同じ束から出てくる諸関係は、通時的観点に立てば、遠い間を置いてあらわれるかもしれない。しかし、それをうまくその「自然な」まとまりの中に復させることができれば、われわれはそのことによって直ちに新しい型の、出発点の仮説の要求をみたす時間的準拠体系に従って、神話を組織化することに成功する。この体系は、実際、二次元、すなわち同時に通時的かつ共時的であり、こうして「ラング」の特徴的な諸性質と、パロールのそれをあわせもっている。