柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

中国はチベットを迫害しているか

汪暉『世界史のなかの中国』(青土社

*本文章は、丸川哲史氏が作者に対して行った訪問インタビューの記録を整理修正したものである。

このインタビューは『開放時代』雑誌社と丸川哲史氏の要求に応じて実現した。草稿については、孫歌、丸川哲史、王中忱、韓東育、劉暁峰、林少陽、高瑾の各氏に御覧頂き、貴重なご意見とご批判を賜った。

第二に、中華人民共和国建国以来、民族平等を全面的に実現するために、各レベルの政府は少数民族に対して系統的な優遇政策を採っているが、そのなかに含まれているのは、以下の三点である。一、出産優遇政策、すなわち少数民族に対しては計画出産を実行しないか、あるいは計画出産の基準を緩めるというもの。二、少数民族の学生が大学入試の際に受ける優遇。三、ローンや救済金支給、プロジェクトへの予算投入及びその他経済領域において、自治地区の非漢族エスニックグループに対して政府が採っている、様々なレベルでの優遇策。

羽根次郎「訳者あとがき」

また私の翻訳箇所については、明治大学鈴木将久氏と同大学丸川哲史氏、そして一橋大学博士研究員阿部幹雄氏のアドバイスに負うところが大きかった。