柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

A・トクヴィル『アメリカの民主政治』

ジェファースン大統領 "Notes sur la Virginile"「ヴァージニア覚書」

イロコワ族では、優勢な敵に攻撃されたとき、老人たちは、逃げたり自らの国の滅亡後に生き残ったりすることを軽蔑し、古代ローマ人がローマをゴール人によって掠奪されたときのように、進んで死におもむいたのであった。


A・トクヴィルアメリカの民主政治 上』(井伊玄太郎訳、講談社学術文庫

井伊玄太郎「訳者のことば」

ことに、そのデモクラシーは社会的基本体としてのコムミューン(英語ではTownship)から出発しているということが、彼のコムミューンの詳細な実証的研究とともに高く評価されねばならない。

「凡例」

例えば、フランス語のコムミューンで英訳ではタウンシップとなっているものは、日本語には適訳がないので、共同体と訳しておいた。

アメリカの基本的社会単位で、しかも政治的単位でもあるタウンシップ(これは村でも町でも都市でもありうる自治体である)の意味は、とても日本語にはあらわせる言葉がない。