柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2010-02-23から1日間の記事一覧

否定と外部

ヘーゲル『精神現象学』(樫山欽四郎訳、河出書房新社) このことそのものは、そこでは、述語であった。が良心に至ってやっと主語(主体)となり(三〇〇)、意識の全契機を自らに措定したのであり、この主語はこれらすべての契機、すなわち実体性一般、外的…