柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2010-10-24から1日間の記事一覧

模倣と創作の差異について

山城むつみ『文学のプログラム』(講談社文芸文庫) 一九四八年に発表された「『罪と罰』についてII」は小林(秀雄)の批評作品の中でも「名篇」といわれる。 手法が愚鈍というのは、原作の第三編の最後部分のディテールがそのまま――原作と比較してみるとい…