柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2010-12-14から1日間の記事一覧

否定的なるもの(通俗的にいえば悪)

ヘーゲル理性の狡知がどういう点にあるかといえば自分自身は過程に入り込まないで、諸々の客体〔人間〕をそれらの本性に従って作動させ、働きつかれさせて、しかもただ自分の目的のみを実現するという媒介的活動にある。この意味で、神の摂理は世界とその過…