柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2012-02-05から1日間の記事一覧

私自身であろうとする衝動

柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店)それゆえロマン主義は両義的である。それはノスタルジックな復古主義という側面と、資本=国家の批判という側面を同時に持ったのである。一般的には前者も面が支配的であるが、たとえば、イギリスのロマン派では後者の…