柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

村上龍と村上春樹のあいだに

sasaki_makoto2006-08-22

8日、江原啓之の番組を見て、大友克洋の『AKIRA』に出てきた
新興宗教らしき団体の教祖を思い出した。


9日、すすきので倖田來未


村上龍『コインロッカー・べイビーズ』

 廃鉱の島に拡がる無人の街並が頭に浮かんでくる、窓の向こうで暑さに喘ぐ午前中の東京に重なる、東京がキクに呼びかけている、キクはその声を聞いた、壊してくれ、全てを破壊してくれ、キクは窓から下を眺める、点になった人間と車が動き回る、棒高跳びで助走に入る直前のような気分になった、ある瞬間の自分をイメージした、東京を焼きつくし破壊しつくす自分、呼び声と共に全ての人々を殺し続け建物を壊し続ける自分だ。



村上龍『コインロッカー・べイビーズ』
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大友克洋AKIRA
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オウム真理教地下鉄サリン事件
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村上春樹アンダーグラウンド


という関係が成立するのか。



大澤真幸『思想のケミストリー』(紀伊國屋書店)を読んでいて。


村上春樹がこだわるノモンハン事件は、
サリン事件や中上健次が描く差別問題より重要なのかもしれない。


付記:

三島由紀夫金閣寺」と大江健三郎「政治少年死す」の構成は
ほとんど同じではないか。


「ケミストリー」はまさかと思ったが。
思想の科学」にも通じる。


吉本隆明アマルガムという言葉を使い始めたのは
水銀公害が問題になった頃かもしれない。