柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

丸山眞男より小林秀雄

sasaki_makoto2007-09-02

8月14日、北海道のUHBでアニメ「モノノ怪」の自在なアングルを見て
キューブリック宮崎駿大友克洋を超えている、と驚いた。
先週、フジテレビで見た回は登場人物のアップが多く
それほどの驚きは無かった。
と思ったら「どんど晴れ」でも天井からのカメラ。


丸山眞男「歴史意識の「古層」」『丸山眞男集 第十巻』(岩波書店)は
歴史学者、文学者を超えるような考察だ。


昨日、吉祥寺パルコで、デリダ「絵葉書」、
Genki Rockets「Breeze」(DJ TAKASHIROほか)などを購入。
SHIBUYA-AX土屋アンナ



小林秀雄「感想」(昭和三十年四月『新潮』)
『Xへの手紙・私小説論』(新潮文庫

 可能性とは、過去に映った現在の幻影である。現実のものが次々に新しく現れて来るにつれて、その映像を、人々は任意の過去のうちに常に映し出してみる。だからこそ現実は、常に可能であったという事になる。

今日の日本で、多くの読者を持っている小説家達は、未だ、小説は又映画の原作でもあるというところに気を配って、他を省る暇がない様な様子だが、文学の特権を守る為には、やがて、西洋の新しい小説の様に、批評や哲学に近附かなければならなくなって来るかも知れないのである。