柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

ヘーゲルのいう滞留は中国の停滞のことか

ヘーゲル『歴史哲学 上』(岩波書店

しかし、黒人はすでにヘロドトスに魔法使と呼ばれている。

シナは古代においてすでに、今日のような状態に達していた。というのは、客観的な存在と、それに対する主観的な運動との間の対立がまだないために、変化というものは一切なく、いつまでも同一のものが繰り返し現われるという停滞性(シュタターリッシェ)が、われわれが歴史的なものと呼ぶものに取って代っているからである。


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