柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

ドゥルーズ千の文学

宇野邦一芳川泰久・堀千晶編 せりか書房


ミシェル・フーコー編『ピエール・リヴィエール 殺人・狂気・エクリチュール
慎改康之・棚瀬宏平・千條真知子・八幡恵一訳、河出文庫)は
19世紀にフランスで起きたリヴィエール事件
(母・妹・弟を殺害)についての考察である。
実際の事件としてアルチュセール(妻を殺害)、永山則夫
文学作品としてドストエフスキー中上健次を思い出した。
近親相姦、親殺しに関してはフロイトレヴィ=ストロース
ドストエフスキーの作品に影響を与えたのではないだろうか。


エリアス・カネッティ『眩暈』(池内紀訳、法政大学出版局)に
ブッダがインドの王子であったという記述があり
聖徳太子を思い出す。
聖徳太子厩戸王子と呼ばれ
厩で生まれたという説話はキリスト教の影響ではないかとか
実在しなかったのではないかという説もある。
日本で仏教の教義を積極的に学んだ聖徳太子
ブッダと似せて王子とされたのか。


鶴見俊輔「セルフ・リーディング」
小島信夫批評集成4 私の作家遍歴I』月報2(水声社

 大岡昇平は、父が株屋で、息子を大学に行かせたいと思い、家庭教師を頼んで高等学校に進学させた。その家庭教師は小林秀雄である。