柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

時代閉塞の現状

石川啄木時代閉塞の現状

私が文学に求むる所は批評である。


小島信夫批評集成 7そんなに沢山のトランクを』(水声社

私の住んでいる国立の駅のそばで、よく逞しい作品を書いている中上健次に出会うことがあるが、彼もいつか、私にいったことを紹介しようと思っていた。
 この若者は、羽田で肉体労働をしていた頃、ゼロックスにとったフォークナーの翻訳『エミリーの薔薇』にのっている短編をポケットに入れて読んでいたといった。