2012-06-29 普遍主義的な目的 ミルチア・エリアーデ 『世界宗教史4 ゴータマ・ブッダからキリスト教の興隆まで(下)』 (柴田史子訳、ちくま学芸文庫)しかし、ヘレニズム時代、とくにローマ帝国のもとではこれらのオリエントの宗教は民族性を失い、構造のうえでも救済論においても、普遍主義的な目的を説くようになった。 仏教やキリスト教のような普遍的宗教として、マニ教はこの二つの宗教と同様に、宣教を使命とする宗教であることを強いられる。