預言者の誕生
エリアーデ "Histoire des croyances et des idees religieuses De Mahomet a l'age des Reformes"
『世界宗教史5 ムハンマドから宗教改革の時代まで(上)』(ちくま学芸文庫)
預言者(ムハンマド)の誕生や幼少期のありさまは、かなり早い時期から、模範的救世主特有の神話的シナリオにあわせて作り変えられていた。たとえば、彼の母親は妊娠中に、おまえの息子は民族の預言者にして主人となるであろうと宣する声を聞いている。誕生の時には、まばゆいばかりの光が全地を照らした(ザラシュトラ、マハーヴィーラ、仏陀の生誕の様子と比較。101、147、152節)。
メディナに住むあるユダヤ人は、救い主(パラクレートス)が世に来たったことを知り、仲間のユダヤ人に知らせてまわった。
248 北方アジア人とフィン・ウゴール人の宗教―古シベリア語族に属する民族は、ユカギール人、チュクチ人、コリヤーク人、ギリヤーク人である。