柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

第3期『批評空間』III-2, 2002.1

III-2, 2002.1「特集=「帝国」と「原理主義」 『トランスクリティーク』『ルネサンス 経験の条件』をめぐって」

市田良彦臼杵陽・浅田彰柄谷行人「共同討議 「帝国」と「原理主義」」(2001.10.22.)、pp.6-35
● Toni Negri「「帝国」、帝国主義の最高段階」*3(澤里岳史訳)pp.44-48
● Malcom Bull「スタンリー・ナイフで新たな社会を築くことはできない:マイケル・ハートアントニオ・ネグリ『帝国』」*4(澤里岳史訳)pp.49-60
市田良彦「帝国の諸問題」pp.61-67
● 松葉祥一「「実体なき戦争」と「平等への希望」:9.11はいかに語られているか」pp.68-77
樫村晴香ストア派アリストテレス・連続性の時代」pp.78-89
福田和也大川周明論 文明と交通」pp.90-96
黒崎政男西部忠浅田彰柄谷行人「共同討議 『トランスクリティーク』をめぐって」(2001.10.3.紀伊国屋ホールにて、紀伊国屋書店・批評空間主催、第128回紀伊国屋セミナー「批評空間独立記念イヴェント2「『トランスクリティーク:カントとマルクス』をめぐって」」)、pp.97-120
大澤真幸田中純岡崎乾二郎浅田彰「共同討議 『ルネサンス 経験の条件』をめぐって」(2001.10.8.青山ブックセンター青山ブックセンターセミナーとして開かれたシンポジウムの記録)、pp.121-162
岡田温司ルネサンスという/におけるパラドックス岡崎乾二郎ルネサンス 経験の条件』を読む」pp.163-182
● 遠藤知巳「境界線を横断する多重的経験への思考:岡崎乾二郎ルネサンス 経験の条件』」pp.183-187
● 「インタヴュー レオ・ベルサーニとの対話」(聞き手:Tim Dean・Hal Foster・Kaja Silverman)(村山敏勝訳)pp.188-199
● Judith Butler「倫理の両義性」*6(竹村和子訳)pp.200-208
細見和之「いささか強迫的な本だ、これは:ジョルジョ・アガンベンアウシュヴィッツの残りもの――アルシーヴと証人』」pp.209-217
守中高明「「非人間的なもの」の倫理を定立するために:ジョルジョ・アガンベンアウシュヴィッツの残りもの――アルシーヴと証人』」pp.218-224
高橋源一郎「「大逆」と明治:『「帝国」の文学』を読む」pp.225-229
Jacques Derrida「弔鐘」11(鵜飼哲訳)pp.265-242
大西巨人「二十一世紀初頭の中心課題」pp.36-37
● 連載詩2 高橋悠治「世界の根拠のなさについて」pp.38-43
時評
蓮實重彦「老齢の作家ばかりが無闇に元気なこの時代はわれわれに何を告げているのだろうか:エリック・ロメールの『イギリス女性と公爵』をめぐって」pp.230-235
● 絓秀実「新たなマオ的「人民戦争論」が求められている」pp.236-241
柄谷行人「編集後記」(2001.11.16.記) / 浅田彰「編集後記」(2001.11.15.記)