柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

柄谷行人を<解体>する 201-350

http://mimizun.com/log/2ch/philo/1000894156/
201 :考える名無しさん:02/02/10 00:27
>>187
「解釈」じゃなくてイスラム教にその宗教的性質から原理主義はあり得ないという
のは宗教学的事実でしょ。
原理主義が成立する為の要件は、啓典が確立していて且つ外面行動に関する規範が
存在しない事だから、三大宗教の内原理主義が成立するのはキリスト教のみ。

202 :考える名無しさん:02/02/10 02:00
>>201
要するにあなたは原理主義とはプロテスタント的なものに限定されると
そう言っているわけか?。これはどうかな・・・。イスラーム過激派にある
ような原典回帰主義と原理主義との関係は如何?。プロテスタントの一派
にも、新約聖書の一字一句を真実とする原典主義は存在する。それは
広い意味では、原理主義ではないわけか。(原典主義の一派も、閉鎖的な
コミューンを形成して周囲には一切、迷惑をかけないという集団がアメリ
などではあるそうだから、それらを危険視することは間違っている)。

203 :下世話な考える名無しさん:02/02/10 03:22
下世話な話、スガは昔からだが、なぜ、高橋源にあんなに辛辣なんだろな?。
スガは高橋源や糸井を転向者だと捉えているようだけど、エクリチュール
水準では、スガは後者にはるかに及ばない。スガもいろいろ現代詩について
マイナーな同人誌にも目配せしているようだけどさ。
最近のスガはかつての新左翼の言説性に本卦帰りしちゃったのかな。
あと、同じ左翼でも、スガは平岡正明なんかとは「仲が良く」ない。これも
なぜなのかな?。理論的に、ではなく、ゆきがかりかもね。いい加減な
ものだけど、なにか、深い背景があるのか?。スガの批評はだから公正に
映えないことが多い。その非公正には理由があるのか?。

204 :考える名無しさん:02/02/11 20:52
             __,,.-‐''''''''''''''''''''ー:-、_
          ,,.-'";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`ヽ:、_
         ,/;:;:;:;;:-'"~~''ヾ/~~~'''''--、;:;:;;:;:;:;;:\
        /;:;:;:-'"            `ヾ;:;:;:;:;:;;ヽ、
      /;:;:彡                ヾ;:;:;:;:;:;;:ヽ
     /;;::;:三                  i;:;:ミ;:;:;:;::ヽ
     ,i";:;:彡         - ''   -  、.  ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;i
     /;:;;:;彡         ,,...:-'"  ,,,.....   ミ;:;:\;:;:ミ|
    /;:;:;:;:;:彡    - ' ''""   - ''"      ミ;;;;;;;;ヾ;;;;|
    i!;:;/;:;:;彡             ,,;;;;;;;!!!!!:、  ヽ、;:;:;:;;::、
     !i;:;:;:;:;:;:;| ,,;;;!!!!;;;;::::  :::.    '"" _   ノ i  /  |
     ヾ;:彡/     _ _  :::  :::: ,,.ィゝ-''ヽー ' ヾ/ゝ |
      !;:;:;:| ゝ_,.-''"ゞ-'ゝ,;:  ::::;:;:;::ー= '"    :::ノ |
       i、/ ,.-‐>ゝ: : ' "   ::::;:;:;:      : : :;  /
       :|        ..:/   :::: '⌒ヽ       ;::‐'
       ゝ、    ..::::: ゝ - 、  ,:-‐-' `ヽ、  ..  :|
          i   ::::/::    `''''       i::::    |
         ヽ   !:::: __,,,..::;;;;;;;;;;;::::‐-っー      ,!
            ヽ  `::: `ーゞL:L:L:Ll.-'~ノ  .::   /
           \  `  `ー-、二二,.:''   .::  ,ィ"
      ,,...--;'''"";:ヾ, :..           ,;: /
   ,..:-'"        ー:、  .....,,,,,,....    ,.::'"
                ~`''''ー--―''''""
 帝国主義と帝国を区別する必要があり、グローバル資本主義とはこの帝国
という新しい抽象概念でありまして、アメリカの自由・平等と抱き合わせて
全てを呑み込んでいく力であるからして・・・・・(へっっくしょ〜ん!)

205 :考える名無しさん:02/02/11 21:38
>>203
昔から源一に冷たかったの?
あんまりそんな印象ないんだけど

206 :考える名無しさん:02/02/11 23:07
いきさつはどうあれ今回の高橋は酷い

207 :203:02/02/12 04:26
>>206
スガの評論のスペキュレーションって、本当のところ、正確なのか?
(「大逆」検証は別として)。パーフォーマンスが先立ってるし、
スガって軽薄に未消化のうちに、流行の言説をすぐ利用するしな
(新用語の流行が状況の症候の反映だということを承知してやって
やがる)。俺だったら、スガの果実を利用するのに用心する。

ところでスガは新左翼の言説に本卦帰りしてるんじゃなくって、大西巨人
論争のスタイルを真似てるかもね。大西のスタイルなんて、どこがいいん
だか。やつあたりをすると、大西の『神聖喜劇』は喜劇と銘されてるけど、
笑えないなあ。井口時男が大西と富士正晴とを並列させて論じている
ものがあったが、富士の戦争小説の方が笑えるよな。『童貞』だとか。

208 :不勉強な207:02/02/12 05:22
大西の『神聖喜劇』は一人称小説でさ、大西と柄谷との対談にあった
ように、大西はモームの技法を取り入れているんでしょ。それが駄目
なんじゃないの。同じくモーム好きの村上春樹なんかと似てこなく
ない?。語り手(東堂)が全然、相対化されないんだよな。ま、これは
雑な批判だから、すぐ論駁されるだろうが。

あと、『神聖喜劇』のなかの村上少尉に、村上少尉がというべきか、
大西に「似ている」と思われる(?。創作上の人物だけど)。大西は日本
浪漫派体質のつよい人だよ(と思う)。あの小説のなかで村上を
徹底的に批判するような視点はあったっけ?。あったかもしれない
けれど。
同じ日本浪漫派ならば、渦中にいて内在的にそれを批判しようとして
いた?、富士正晴の方が、おもしろいと思うけどね?。ま、どっちを
取るってのは、不毛な対立軸だけど。


209 :ポスト・モダンにおける「主体」の問題、闘争のエチカ:02/02/12 21:48
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/post.html

竹田青嗣の『現代批評の遠近法』で引用されてました。

高橋が出てた「スポーツうるぐす」ってまだやってます?

210 :↑無作為の権力、昭和精神史を検証する、も:02/02/12 23:15
浅田との対談は、「ダイアローグ」に載ってた
土人”対談でしょうね。

「自然」はやっぱり、オカルトですかね。

「(共同体の)外部に出ろ」とこの頃、言ったましたが、
今やっているNAMは「想像の共同体」ではないか?と思ってます。



211 :考える名無しさん:02/02/13 00:08
>>209
ずいぶん前に卒業したけど源チャン・・・

212 :「探求?」第4回:02/02/13 19:30
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu3-4.html

「想像力のベース」
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/souzouryoku.html

闘争のエチカ』の柄谷・蓮実サイン本が
すごい値段らしい、と聞いた事があります。

213 :「探求?」第5回:02/02/14 21:27
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu3-5.html

Self, Gaze, and Power in the Hypermedia Society
http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic012/zadan/summary_j.html
http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic012/zadan/summary_e.html

214 :「想像力のベース」全文載せました。:02/02/15 21:27
コジェーヴが、フクヤマ以前に「歴史の終焉」を述べていたんですね。

215 :考える名無しさん:02/02/15 21:33
>>214
無知がばれるからあんまり余計なこといわないほうがいいよ

216 :考える名無しさん:02/02/15 21:59
何をこの野郎!

217 :『差異としての場所』まえがき:02/02/15 23:21
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/sai.html

英語版を講談社で出す予定がある、
とは知らなかったというか
気がつきませんでした。

218 :「受賞の言葉」:02/02/16 20:27
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/jushou.html

群像新人文学賞の時のものです。

小林秀雄をこえて』は、

対談 柄谷・中上「小林秀雄をこえて」
評論 柄谷「交通について」「文体について」中上「物語の系譜・断章」
あとがき 柄谷

という内容でした。「あとがき」から載せる予定です。

219 :考える名無しさん:02/02/16 21:34
日本医大講師・・・

220 :交通について、文体について:02/02/18 18:08
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/koutsuu.html
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/buntai.html

両者に、モノー「偶然と必然」の同じ箇所の引用あり。
後者の「この私」で「探求」を思い出しました。




221 : :02/02/19 07:29
http://ime.nu/って何?

222 :考える名無しさん:02/02/19 13:11
「転向」が問題になるんなら
スガは高橋や糸井なんかより西部にカラムべきなんじゃないの?
でも西部に対してはむしろ敬意のようなものがあるよね。

223 :考える名無しさん :02/02/19 18:28
>>222
スガの花田清輝の戦時中の活動の二番煎じ。勿論、それがバレバレである
ことをスガは自覚してるんだろうけど。(『発言者』での活動は)。

ところで西部、あれはハイエクを誤読してるよ。ハイエクの共同体って
ローカルの、たとえば北陸だとか四国だとか、その程度の規模のもの。
西部は一方、どこかで議会を嘲笑して官僚を擁護していた。しかも
中央集権の官僚を。それでハイエクの論点の一番弱いところの「合理性を
超えた慣習や習俗への服従」をもちあげる。その慣習や習俗の範囲は
ハイエクにとっては、狭い空間のそれなのだ。西部にとっては中央集権
国家の強制するそれということになる。西部は「贋の個人主義者」として
「真の個人主義」の弱い論点を悪用するという、最悪のことをしている。

224 :「探求?」第23回:02/02/19 19:51
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu3-23.html

「〈意識〉と〈自然〉」
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/ishiki.html

そういえば、柄谷も漱石も初期は英文学でしたね。

西部邁の「批評空間」での対談はつまらなかったと思う。

225 :久しぶり:02/02/19 23:11
>>223
久しぶりに哲学板でマトモなカキコを見たので記念上げ。

226マクベス論、マルクスの系譜学・予備的考察:02/02/21 22:18
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/macbeth.html
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/koutsuu.html

三浦雅士の『私という現象』に引用されてました。

227 :考える名無しさん:02/02/21 22:26
善雄は以外にケチなんで腹わた煮えくり返ってます。

228 :スレ違い:02/02/22 03:45
『重力01』は、どんな内容なの?。地方では売ってんのかしら。

229 : :02/02/22 03:52
四条畷警察の税金泥棒 谷口隆男巡査部長を即刻クビにせよ!
   ||
   ||
   ||
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 彡<<谷口隆男巡査部長
 ∪  ノ  プラーン
  ∪∪



230 :考える名無しさん:02/02/22 04:06
鎌田、柄谷のコワイロ(声色)屋。



231 :makorin bbsへのres:02/02/23 05:10
江戸時代の思想を粗雑化すると:
朱子学右派=「居敬」の重視→崎門、水戸学派。(国民統合)。
朱子学左派=「窮理」へ→実学から蘭学へ。(自然科学の発達)。
(これは徂徠から音声中心主義の発生への流れへの批判、柄谷の問題意識
 とは別の話)。(丸山真男朱子学の窮理をスコラ哲学に比較する
 までもないと一蹴してしまっているが、それは過小評価にすぎる)。
この「居敬」と「窮理」の区別は中国人の日本学学者が言及していたけど、
日本の学界でどう受容されているのか、知らない。

232 :231(つづき):02/02/23 06:33
国学についての様々な規定の箇条書き:
1:徂徠の外国語観の反転としての民族語観と音声中心主義(しかし本当は 
音声中心主義が欠けているんだよ。もっと徹底的にやれば清瀬義三郎則府の
派生文法論がわかったのに。あるいは日本文字で世界の各民族語の音韻を
表現できないだとかの欠点を国文学者は直面するべきだ。アルファベットは
できるのにさ。それは工夫や改変を努力をしたからだよ)。
2:朱子学陽明学をもとからある神道(日本的道教)の体系に吸収
・還元しようとする動き。
3:京都の(相伝の)有職故実学の漏洩と普及。
4:地方のマニュファクチュア・資本家的地主が封建領主の支配を揚棄
せむとする絶対主義的要求(服部之総)。服部が注目するのは大国隆正。
ただしこれはマルクス方程式に材料を投入した図式だから正しいかどうか
はわからない。 
5:地域的自然誌と分類学
6:国学と231の朱子学右派との関連は如何?。
7:他。
ところで、高島俊男『漢字と日本人』(文春新書)は下らないと思った。

233 :孤独なる制覇:02/02/23 17:27
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/kodoku.html

吉本隆明『心的現象論序説』(角川文庫)の
川上春雄の解題で引用されてました。

江戸思想を論じてたのは、「日本精神分析」でしたか。
「日本精神分析」で、漢字=中国=男、平仮名=日本=女、
と述べていたのが、「続・日本精神分析」で、
片仮名=韓国という視点が加わり、漢意(からごころ)は韓意だ、
と「修正」されましたよね。

234 :232:02/02/24 06:57
>>233
「続・日本精神分析」にはちょっと驚かされた。でも短期の韓国滞在で
あんなにころっと意見を簡単に変える(加える)柄谷さんの軽薄さには、
厭きれかえらされるね。俺には韓国への迎合だとしか読めなかったけど。

235 :考える名無しさん:02/02/24 09:29
柄谷って在日朝鮮人なんですか。

236 :考える名無しさん:02/02/24 12:35
iesu

237 :それなら:02/02/24 12:49
東大入れねーだろ。

238 :考える名無しさん:02/02/24 17:41
>>235,236
尼崎の代々の地主です。朝鮮人は日本人のように例えば「善」という
一文字を子孫末々の命名に継承するなんてことはしません。
>>237
あなたはキちがいでしょうね。自分が思っているよりもそのはず
ですよ。注意した方がいいです。


239 :237:02/02/24 17:52
日本人国籍でなければ国立大学の入学試験は
受けられないだろう、と思っただけです。

240 :考える名無しさん:02/02/24 18:34
受けれます



241 :238:02/02/24 18:35
>>239
下手な遁辞を想定して煽りを入れるのは、やめてよね。

242 :239:02/02/24 20:40
少し前ですが、公立大学は受験可だが、
国立はまだダメだ、というニュースを見ましたよ。

243 :考える名無しさん:02/02/24 20:49
留学生枠は?

244 :考える名無しさん:02/02/24 20:54
朝鮮学校とかその辺の問題かと思われ
大検とれば受験できたと思った

国籍そのものは関係ないはず

245 :238:02/02/24 21:05
>>235
「選評 正統的(オータンティク)な在日朝鮮人 大江健三郎」てのは
李恢成についてのものだよ。それで勘違いしたんだね。
>>237,239
きつい言い方をして悪かったがね、君は外国人高校(各種学校扱い)の
大学入学資格未取得の問題と混同しているんだよ。244の言っている
とおりのはず。大検を通れば問題はない。大体、姜尚中日本国籍
取ってないでしょ?、でも国立大学の東大教授になってるよね。こういう
レトリックは間違っているかい?。もし本当に君のいうとおりならば、
低頭平身して謝るが。

246 :242:02/02/24 22:28
一般の入学生と、留学生や教員は意味が違うと思います。
要は外国人を官僚にしたくないのか、と。

「続・日本精神分析」は、韓国での講演だったとか?

247 :238:02/02/24 22:50
>>242
君はマジレスだったの(237)。まだ半分疑っているけどね、もしまともな
それだったならば、「キちがい」といったのは、謝りますよ。
俺の友だちの在日韓国人日本国籍をとっていない)の弟が、公立大学から
国立大学に途中編入したことがあったよ。だから、これは
きちんと調べなくちゃいけないけど、君のいっているのは、誤報だと思う。
「外国人を官僚にしたくないのか」は妄想にすぎる。

248 :238:02/02/24 22:58
「妄想にすぎる」ってのは、つまり、実際に公務就労権がほとんど外国籍
人にはないんだから(一部枠をのぞいて)、君のいっているのはナン
センス、という意味。

249 :裕仁:02/02/24 23:21
>>228
重力、地方でも売ってるみたいよ。
でも、取次ぎ通して売ってるから、どこの店で売ってるかは編集部は把握してないよ。
書店との直接取引きは、ごくごく僅かなんだってさ。
「重力」公式HP↓
http://www.bungaku.net/juryoku/juryokuindex.html

250 : :02/02/25 00:00
>>249
それでどうだったの。おもしろかったの?。目次からみるかぎり、
あんまり購買意欲が沸かないけどねえ。



251 :裕仁:02/02/25 00:44
鎌田の「ドストエフスキー・ノート」の諸問題(続)は面白いよ。
江藤淳は、マルクスを理解してない、故に小林秀雄をも理解しえない、って
批評ね。

それから、スガ秀実への大杉重男、鎌田の両人によるインタヴューも良かった。
スガの疎外論批判の他の人のものには無い特徴について鎌田が語ったりしてる。
それから、大杉が「あの時点でそれ(蓮實、柄谷を批判すること)ができていれば、
今本当に尊敬できるんだけど(笑)。」っつうブッチャケ本音トークしてます。
面と向かって本音言うなんて、大杉さんも偉いです。
大杉は、蓮実=ナポレオン三世説を唱えてもいます。

インタヴューは他に、「批評空間」代表の内藤裕治へのものと、作家の古井由吉への
ものがあります。
内藤裕治の話は流通及び雑誌運営の現状と将来について。
特別に知的興奮を齎してくれはしないが、出版システムを詳しく紹介してくれてる。
古井由吉の話は、おじいちゃんの昔話。おじいちゃんマニアにお薦め。
哲学プロパーの人には、どうでも良い話。

つまらないのは、討議資料の地域通貨の現実性と可能性(抄)by西部忠
ま、俺が批評空間とか読んで勉強してたからツマラナイと感じたんだけどね。
「また、その話かよ!(by三村)」って突っ込みました、心の中で。
Q初心者向け。

252 :考える名無しさん:02/02/25 00:53
「重力」俺の家付近では結構でかい本屋でも置いていなーい

253 :考える名無しさん:02/02/25 03:20
>>251
ありがと。ちょっとだけ、購入しようかという気にはなった。
「スガの疎外論批判の他の人のものには無い特徴」ってなんだろ。
これがスガの最近の仕事(『大衆社会教育論批判』だったか?)の
根幹を表すということかな。なるほど。
古井由吉の話は、おじいちゃんの昔話」、これ、そう?。古井は
やっぱおもしろいはずでしょう。
ま、とにかく、ちょっと参考にはなりましたわ。

254 :隠喩としての建築?:02/02/25 19:24
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/inyu-1.html

「探求?」全24回完結しました。
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/karatani93.html
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu3-1.html

255 :考える名無しさん:02/02/25 20:13
『重力』ジュンク堂で売ってたよ
店内の椅子に座って半分ぐらい読んだ

256 :裕仁:02/02/25 22:35
>>253
大衆社会教育論批判』は未読なので、スガの最近の仕事の根幹を表してるのかどうか
は、なんとも言えません。
ま、読んでからのお楽しみと言う事で。ネタばらしは程々にしないとね。
マルクスその可能性の中心」と「トランスクリティーク」の比較もやってるよ。
史実的にも、理論的にも、スガのインタヴューは面白いです。
70年代初頭の「日本読書新聞」から、「流動」「杼」を経て現在に至る経緯を語られ
てます。

>古井はやっぱおもしろいはずでしょう。

文学の「内容」については語ってないよ。
文学を取り巻く「環境」について語ってます。
面白いんだけどね、「歴史」としては。

257 :裕仁:02/02/25 23:15
>>253
しかし、可能涼介の文章には、萎えた。萎え萎え。
公式サイトの自己紹介文で、「劇詩人、矢沢永吉原理主義者。」って書いてる
んだけど、「●▲◆原理主義者」っつう言い回しは、頭の悪い大学生っぽくて困
った。
自己紹介文は、字数制限があるから、短く書かなきゃいけない、ってのを考慮
に入れても、「アホちゃうか?」という印象を拭えない。
「●▲◆原理主義者」の●▲◆の部分が、人名だってゆうのが、バカっぽい。
その●▲◆って人物を批判しないって事でしょ?
どんなに偉い人物に対してでも、そう言う態度で接してはマズイと思うのよ。

それから、本誌の発刊討議の前編の6ページでの発言から、再び、私の脳裏に
、「アホちゃうか?」という語句が浮かんだ。
私に、その語句を思い起こさせる2度目の原因を作った文を引用しよう。
>内容と言うか、ある種の実力で突破する、売れるとか売れないとかじゃなく
て、すごいものを書けば結果的に売れる、何とかなる、そう感じてしまう。

もぉ何がなんだか意味不明です。
この人、劇詩人もしくは戯曲家であって、俳優ではないんでしょ?
俳優も兼ねるのかも知れないけど。
いずれにしろ俳優専門の人ではないんだから、もっと理論的に話せないとダメ
なんじゃない?
同じ演劇人の文章でも、「季刊思潮」に載った鈴木忠志の文章と比べると・・
月とスッポン、って感じかしら?

258 :175:02/02/26 04:16
>>175
新聞報道によると、さきの天皇さんの発言に外務省などが陰で動いた
ということはないらしい。この報道の真偽と関係なく俺もこの発言は
天皇さんの真情が発露された個人的なものだと考える。柄谷なんかは
これをすわ同祖論の復活かなどというのかもしれないが、それは違うん
じゃないかな。
TVの報道によると、この発言に「韓国人」は概ね、「好意的らしい」。
つまり効果があったといいたいんだろう。たしかに「韓国人」は「日本人」
以上に天皇の発言をシリアスに受けているかもしれない(主題にも
よるんだろうけれど。また韓国の報道と韓国の「世論」とを同一視は
できないが)。しかし、そういう報道をすることが(日本の報道機関が。
TV朝日だったと思う)、あたかも天皇が現今の韓日関係を憂いてそういう
発言をしたかのように解釈されやすい(そういう解釈を誘導しているん
だろうか?)。天皇さんが政治的意図をもって、首相越えに政治的発言を
したなどと主張するにひとしくなる。これは違うんじゃないか。どうなん
でしょうね。時宜だとして誤解されやすいけれど。

259 :246:02/02/26 04:40
僕は「君が代」は歌わないですが、
天皇百済系」であること、しかもそれを
天皇が明言したのは実はショックでした。
オリンピックも、いつもにも増して
「日本」を応援する気がなくなったというか。
「外国人を公務員にさせない」のも当り前なのか?
という疑問にもつながります。

『重力』は「批評空間」の周辺の雑誌のようですね。
「批評空間」休刊中の『早稲田文学』(柄谷のインタビュー)や
文學界』(柄谷、アンダーソンの講演)みたいな感じですか?

260 :考える名無しさん:02/02/26 04:43
>>259
柄谷蓮實を批判しまくれよゴルァ!!という雑誌です



261 :考える名無しさん:02/02/26 04:43
なんでアカとアオがあるの?

262 :258:02/02/26 05:03
>>259
君の書いていることはよくわからないことが多いんだけどね。
ありうべき誤解のために書いておくけど、「百済系」といっても、
桓武天皇の母親がそうだというのにすぎない。百済からきたとは
実証などされていない。前近代において王室や皇室が国際結婚を
するのは普通のことだから(天皇家と徳川との姻戚関係も当時に
おいては国際結婚のようなものだ)。君の論旨だと結局、
同祖論になるんだよね。(余計なことを書くけどさ、君、若書きでしょ。 
もうちょっと勉強しようね。俺も精進して勉強するからさ。これは
皮肉っているんじゃないんだよ。気を悪くするなら謝るけどね)。

263 :203:02/02/26 06:43
>>203
高橋も糸井も新左翼の運動に相当に深く関わって、気が狂うほどの
経験をしている。それを経て、あの文体、文意識になっている。
スガなども当然、それがわかっていて、わかっているがゆえにか、
ほとんど、全否定の経緯だぜ。その「ゆえに」っていうのがな、
後の世代からするとわかりにくいし、不快だよ。後の世代から読んで
誤解もする。スガは過激派だったころの高橋や糸井に代行して現在の
高橋や糸井を批判している、だとか。それは違うけどね。それだと
単なるルサンチマンだもの。
糸井には各論で不満はあるけど、一人で人民戦線を今でもしている。
世代論をいうつもりはないけど、俺はそれをある程度、評価せねば
ならないと思う。
ああ、つまらねえ文章になったか。(1980年頃の書評や世評をきちんと
調べないといけない。調べずに書きました。ごめん)。(実際に
活動家でありつづけている人からすれば、高橋も糸井も単純な転向
なんだろうけれどもね。それはわかってますよ)。

264 :263:02/02/26 07:05
>>263
ちょっと暴走することを許してくれ。
つけたし。スガはそういう経験の深浅、有無を無化する言説をもって
いることはあるということ。

あと、スレ違いだけど、誰だったか、中上健次の伝記を書いたやつが
いたでしょ。そのなかで中上の新左翼への加担を多分に想像的なものに
すぎなかったと総括している。早稲田の社学同にいた荒井の証言ひとつ
でもって。中上が生きてこれを読んだらどう思うだろうか?。すると
中上が、花園紀男(赤軍派右派)からオルグをうけたという話は嘘か?。
ここをつっこんだ人って、いるんだろうか?。


265 :264:02/02/26 09:26
鎌田の『丸山真男論』て、おもしろいの?。京極を丸山で批判するときに、 
マルクス原始的蓄積の粗雑な比喩を使っているだけじゃん。

知里真志保の闘争』はどうだ?。太田龍をあえて批判したところには
感心したが、それ以外はもひとつ。俺はアイヌの友人がいないから、
北海道の事情をよく知らないんだけど、知里への内在的批判はほとんど
なかったよな。しかも植民地問題に接近するためのマニュアルを作って
いるようにすら見える。俺の経験ではマニュアルはないんだけどね。

あと脱線だが、武田泰淳の『森と湖のまつり』をひいて、知里モデルの
アイヌ青年の先祖(モデルは実在人)の話について言及している。しかし
あれは武田の晩年の『上海の螢』だったか、そこで明らかになるが、王
(さんずいつき)兆銘について言及している形式とうりふたつなんだよな。
構造的に同型だと武田は思っているらしい。同型は同質と一緒ではないが、
同質だと厄介なことになる。アイヌの話でなくても良いことになりかね
ない?。鎌田はそれに気づいているのか。あと魯迅を好きらしいが、弟の
周作人は「親日協力者」だとみなされている(そこにも抵抗はあるだろ
うが)。魯迅も相当に危うい立場にあったことを見ねばならない(ここは
大恥をかくかもしれない。これから検証してみますわ)。

266 :隠喩としての建築?:02/02/26 19:21
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/inyu-3.html

「建築への意志」が「探求」で「独我論」になったのでしょうか。
浅田は書評で「柄谷は流行に左右されない」と書いてましたが、
「決定不可能」、「ド・マン」は「流行」だったんですよね。

糸井重里は89年の文化デザイン会議・札幌(梅原猛が目的)、
カン尚中は去年、都市論のトークイベント(浅田彰が目的)で見ました。

267 :考える名無しさん:02/02/26 19:43
>>266
君それだけ読んでてわかんないの?
>「建築への意志」が「探求」で「独我論」になったのでしょうか。
これは意味不明
>「決定不可能」、「ド・マン」は「流行」だったんですよね。
この当時では柄谷が「流行ら」せたんじゃない?

268 :餅道:02/02/26 20:23
>「建築への意志」が「探求」で「独我論」になったのでしょうか。
「建築への意志」は、フロイト論で言う「形而上学的欲動」=「死の欲動
であって「独我論」とは文脈が少し違う。

269 :266:02/02/26 21:01
キーワードが変わったという事と、
両者の文中での使い方が似ている、という意味です。
「流行」は日本という事ではないです。
イーグルトンにも「いわゆる決定不可能」とありました。

270 :裕仁:02/02/26 23:53
>>259
”『重力』は「批評空間」の周辺の雑誌”って、どのような意味に受け取ったら良いのか
わからないんだけど、執筆者は重なってるよ。

大杉さんと鎌田さんが、「柄谷をちゃんと批判しよう!甘やかすのは良くない!」
って感じの雑誌よ。
文芸雑誌の流通システム、経済的自立の話が多かったね。
共同討議は、大杉と鎌田と西部の意見が割れてる部分が面白かったな。
意見が割れてる方が、俺にとっては考えるヒントになるからさ。
憲法1条と9条と日米安保地域通貨の話が、混沌としてて興味深かった。



271 :裕仁:02/02/26 23:56
あと、俺の友人の名探偵くんが文学板の蓮實・金井系映画至上主義vs鎌田and
うろちょろスガ ってスレ↓
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1014548020/l50 で
「重力」に関連する話もしてるから、参考にして。

272 :125:02/02/27 07:00
>>266
あなたのいっているのと違う意味かもしれないが、俺も似た
印象をもつ。『探究』は「見かけ」より、わかりにくい。
『内省と遡行』『形式化の諸問題』『言語・数・貨幣』は原理主義
(この言葉の定義でのつっこみは困るけど)なまでに純粋思惟を追究
していて、柄谷さんは気違いになりかかったんでしょ。オカルトにも
近付いた。その追究の仕方には疑問はあるけどね。そこから「転回」
があって、『探究』になったというストーリーだけどさ、『探究』は
本当はさらにオカルトなんじゃないのかね。誰かも、構造主義を棄てて 
実存主義に戻ったなどと不満を漏らしていた(1970年代を棄てて
1960年代に戻った、と)。柄谷はアメリカでユダヤ教徒系の友人が
多いんでしょ。そういう交流からも、なんらかのアイディアを得て
いるんだろうか。(「オカルト」って誤解を与えるかもしれないな)。 

273 :272:02/02/27 07:26
>>266
ところでね、スガも盛んに時代の記憶を再現させようとしている
津村喬の『メディアの政治』(1974年)を最近に入手したんだけど、
凄いよ。柄谷の「形式化の諸問題」を先取りしているエッセイもあるし、
内ゲバの盛んなときだから、偽文書・偽名を利用とする党派の戦略の
開き直りの情報戦争までを視野に入れて、現在のwebの情報戦まで
間接的には射程に入れているといってもいいんじゃないか。これは
言い過ぎかな。しかし一読の価値あり。1970年代、柄谷は津村をどう
読んでいたのかな?。 

274 :考える名無しさん:02/02/27 12:45
>>272
「探求」はさらにオカルトでいいんじゃない
結局「現実」が一番オカルトって話しでしょ

275 :考える名無しさん:02/02/27 15:53
>273
多分、ちゃんと読んでいないし、クソだと思っているでしょう。
殻谷はマオイストが嫌いだからね。
それに当時の殻谷は吉本隆明の圏域にあった。
でも、最近の蚊等谷は猪俣ツナオの評価といい、
ツムラを反復(?)してるね。
なお、ツムラは実は猪俣の子供という説あり。
浅田、中沢(とりわけ後者)はツムラの影響下にあったみたいだよ。
だめ連のペペ長谷川のおじいさんは猪俣生涯の盟友で、
ペペにはツムラに抱かれた写真もあるとか。

276 :273:02/02/27 17:10
>>275
マジですか?。でも、津村は目元は兄貴の孟に似てるでしょ?。母親に
似ているということか。猪俣は太ってたんすかね。でも知りませんでした
(恥ずかしい)、高野実は猪俣と友人だったんですか。津村が猪俣を
やたらと誉めるのも、よく知っているからですか。それでペペ長谷川
そうだって!?。私のクソカキコにも、こういう掘り出しもののレスが
来るとは、ついているというか、罪ぶかいというか。

小倉利丸なんかも、津村の影響があるんすかね。津村を超えていないけど。
(小倉さんは人物としてはいい人ですけど)。

277 :276:02/02/27 17:59
275さんは、相当に詳しそうだから、いろいろ質問したいことも
あるんすよ。調子に乗っていいですかね。答えたくないなら、無視でも 
いいっすよ。最低限でいいです。

スガの「早稲田文学」連載で津村のルフェーブル親近感を疎外論だと
してしまっているけど、ルフェーブルの「都市革命」(今井成美訳)
なんて、バブルを予測しているじゃないかということ。資本の空間支配
には、ほんと、参った、ですよ(津村ならば資本の情報や空間の領域への
参入は、「剰余価値」を獲得できなくなっている資本の最後のあがきだ
と捉えていたかもしれない。その性急な没落論に躓きがあったのかな)。 
まったく、少なくとも私には対抗措置がなかったですよ。これを予見して
いたなんて、センスはいいですよね(津村も含めて)。

津村の日常生活批判・身体批判は「気」を注目せしめて、かれは気功師
なるんですけどね。気を自覚するのは、いいっすよ。津村はでも
精神分析(とりわけラカン)についてはどうだったんですかね。ラカン
までいかなくても、木村敏の「間」だって「気」なのに。(ましてや
ミレールとかもマオイストなのにね)。(これは「音」「声」の問題にも 
かかわる、津村が音楽の領域でやるべきだったことを細野晴臣がやって
しまった。細野の1990年代の苦闘を左翼は自覚するべきだ)。

まだいろいろあるんだけど、長くなるから、このへんで。



 


278 :URLが変わります。:02/02/27 19:22
http://www3.to/makorin/
になりますので宜しくお願いします。

「隠喩としての建築」?
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/inyu-4.html

柄谷は、吉本の『言語にとって美とはなにか』に
「建築への意志」という解説を書きましたが、
後に「共同幻想」も独我論だと批判しましたね。

また、メタファーのメタは「超越」だな〜と思いました。

279 :277:02/02/27 19:43
>>278
マコリンさん、基礎的な質問をしていいですか?。
文芸誌掲載の文章の、web転載の著作権の問題は、本当に大丈夫なの?。
責めているんじゃないけど。
(俺の糞カキコはコピーフリーっすよ。でも糞粗悪品の使用上の結果は
自分で責任をとってくださいね)。

280 :考える名無しさん:02/02/27 20:03
聞いてはいけないことを何故・・・



281 :278:02/02/27 23:52
僕はNAM会員で、MLでHPをやってる事を
伝えた事はあります。反応ないですが。

柄谷の雑誌掲載時の文章が、粗悪という事ですか?

282 :考える名無しさん:02/02/28 00:20
>反応ないですが

ヤバイから皆引いただけです。

283 :裕仁:02/02/28 00:38
法律的にもヤバイと思うけど、存命中の人のを載せるのは倫理的にも駄目じゃない?
著作者に経済的な見返りが無いじゃん。
Qでもいいから、払わなきゃ。

284 :277:02/02/28 01:15
>>281
倫理主義的に響いたのならば謝ります。きちんと聞いてるんだから
いいんじゃないかな。図書館でコピーすることはできるものね(署名は
必要だけど)。それをwebで流通させると無料にはなるけど、中身に
すぎないものね。宣伝効果にもなるし。283の考えにはあまり賛成
できない。実際の刊行本を丸ごと、転載させることには問題がある
だろうけれど。俺はちょっと確認したかっただけです。あなたが
NAM会員だということを公表したことには感謝しますよ。
「柄谷の雑誌掲載時の文章が、粗悪という事ですか?」、これは
うがちすぎです。
いづれにせよ、判断は自分でやりましょう。恫喝や威嚇、
ルサンチマンに屈してはならない。努力は無償であるべきです」という
標語を頭に浮かべたりもしました(なに書いてるかわからねえって?、
まあ、いいじゃん)。

285 :284:02/02/28 01:46
出てくるかもしれない誤解のために書いておく。
自己批判、更生しないうちは、〜〜をする資格がない」とは
「過失」と「自己批判」とを等価に捉えている。帳簿の上には合う
かもしれない。そのような等価交換を疑った人が誰かはみなも御存知の
とおり。
自己批判もこれまた、ヴォランティアのようなものだ。したいやつは
すればいいし、したくないやつはしなけりゃいい。趣味の問題だよ。
自己批判を相手に期待したり促したりするやつは、結局、悪趣味なん
だろうな。
相手に主体を植えつけて、ここをクリアしないかぎり、俺はお前を
認めないとは、相手を支配する有効な道具だけどさ。なんで同じ
土俵がなくっちゃならないのよってね。しかも他人の土俵だ。
森恒夫も◯◯のような良心的で正義感のある人間だったんだけどね。 
でもそれだけじゃ、ああいうことになるのよ。
あえて、啓蒙的に書いてみた。

286 :285:02/02/28 02:18
いづれにせよ、各々の身の丈からはずれて、規範(ここでは架空の
整合性という意味)を自己増殖(利子生み資本のようなものか?)
させることのないようにしたいね、というそれだけのこと。
そういうことすることが快感だという人もいるんだけどね。

287 :考える名無しさん:02/02/28 02:25
柄谷!そろそろかかってこいや!

288 :柄谷:02/02/28 02:56
読解力ないの?>>ALL

289 :279:02/02/28 03:18
>>281
おっと、肝腎なことを書き忘れていた。俺は佐々木さんがこのまま
掲載しつづけることには賛成っすよ。読み過したものを読めたしね。
御世話にはなってます。俺は確認をとりたかっただけなんで。

290 :277:02/02/28 04:43
>>277
細野さんの音楽は圧倒的に肯定的なものだから、本当はこのように
政治的に悪用をしたり、拘束づけたりするべきではない。




291 :279:02/02/28 04:51
>>281
「柄谷の雑誌掲載時の文章が、粗悪という事ですか?」
違います。いうまでもなく、俺の文章のことをいっているんです。
コピーフリーって、コピーライトの対概念です。あえて、当たり前の
ことを書いたんです。佐々木さんに対してだけではなく。

292 :281:02/02/28 07:45
ご意見ありがとうございます。
「載せる」より、柄谷の文章を書きながら
「読む」事が目的でもあります。
結果的に柄谷の宣伝になってるかもしれないですが。
横書きにするにあたって、漢数字を数字に変えるところで
悩む場合がありますが、そこで厳密には
「違う文章」になってるかも、とも思いました。

ところで、「批評空間」は「早稲田文学」並みの
値段、厚さで良いと思います。

293 :考える名無しさん:02/02/28 09:25
>276,277
ルフェーブルは確かに疎外論だけど、そこから都市論に行って、疎外論のリミットを画した
とはいえますね。
ツムラの都市論については、佐伯隆幸が送ればせに注目している(『現代演劇の起源』)、トロいけど。
ツムラは語学がまったくできないから、当時はラカンを無視(読んでない)でしょう。
アルチュセールについても否定的。当時の翻訳状況の限界でしょう。
デリダには、小林ヤスオを介して、多少注目していた。
ただ、ツムラは「パロール復権」というテーゼをくずせなかったからね。


294 :291,263:02/02/28 11:52
>>292
良かった。つづけてください。
>>293
レスにマジに感謝します。
「語学がまったくできない」俺としては、「翻訳状況の限界」は
自戒とするべきものでもあります。
>>263
これは糸井氏に迷惑な話だ。

295 :294, 73, 223:02/02/28 14:06
>>281
俺の立場を明確にしておきます(互酬性というわけではないけど)。
袋だたきに会うのが怖くて、ぼかしていたんですけどね。
俺の柄谷氏の日本論に不満なのは、そこから、devolutionの問題が
出てこないことにある(柄谷氏のブントの出自としての下部構造、
経済法則の重視、主体の消去と関係しているのか?)。
devolutionをどう訳すのかという問題もあるけど(devolutionの
系譜としては、古くは梅棹忠夫、最近では森嶋通夫のものなどがある。
川勝平太のそれは梅棹version)。京大系知識人によるものが多い。
それを東京の知識人は「二流」「ルサンチマン」「東京を意識しす
ぎる」などと誤読してきた。これがある種類の植民地問題だということ
をは理解しない。それを左翼すらが理解しない。
ユーゴスラヴィアで起こったことはそこの特殊的な事情であるとともに
一般性もある。インドネシアで「反復」されている。ともに中央の
連邦=普遍性の維持の側が、分離独立派を「浄化」せしめている。
日本では「反復」されにくいにせよ、似たことがおこれば、似たことを
するのだろうか。
無論、「分離独立」とは「隷属(依存でもある)」とともに複数のそれ 
(鎌田氏の言葉を真似れば「暴力は複数ある」)であり、別のものへ
の隷属でもあり、隷属(依存)と同時に抵抗や混血もおこる。事態は
複雑。朝鮮、台湾、沖縄(琉球)、北海道(アイヌモシリ)など、帝国と 
帝国の中間地帯にある地域は、これからdevolutionする側にとっては、
モデルケースではある。
アナロジーでいえば、men's libがwomen's libの条件となってきた
ということか。
NAM「東京」NAM「大阪」のその地名は慣習名であると同時に、行政
区画による名前でもある。政治的上部構造(行政)の問題を私は無視
できないんですよね。地方人として。だから経済重視のアナキズムには 
賛成できないところがある。


296 :考える名無しさん:02/02/28 19:51
アルチュセールの当時の翻訳状況の限界、は西川長夫のこと?

297 :裕仁 :02/02/28 21:48
>>281
namのMLって、必ず柄谷は読んでるの?だったらupして良いと思うけど。

298 :295:02/03/01 00:31
長い間、掲示板を汚して御免ね。そろそろ退場しますわ。
大体、書きたいことは尽くしたんで。どうもすみませんでした。

299 :292:02/03/01 06:59
柄谷は、全部MLを読んでるみたいですが、
僕のHPを知っているかは分かりません。
それを確認したり、出版社に連絡してまで
掲載したいという訳でもありません。
著作権講談社にあります、などと
書くだけで大分違いますか?

柄谷と著作権といえば、
山城むつみの「内省と遡行」評はどう思いますか?

300 :考える名無しさん:02/03/01 14:38
柄谷行人を<300>する





301 :浅田による『隠喩としての建築』評:02/03/01 19:28
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/inyu.html

「ハシゴ」は「階梯」の事ですね。

>>295
何でも書いてください。

302 :考える名無しさん:02/03/01 20:17

       ∧             ∧
       /.::ヽ           /.:: ヽ
      /.::: ヽ          /.:::: ヽ
      /.:::  ヽ         /.::::  ヽ      「ハシゴ」は「階梯」の
     /.::::::.  ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/.::::::::.  ヽ
    /.:::::::::::                 ヽ       事ですね。         
    /.:::::::::   /        ヽ     ヽ
   /.:::::::   / ‐・‐     ‐・‐\     ヽ
   ヽ.::::::       .::::            /
    ヽ.:::::      .:::::            /
     ヽ.::::     \__/      /
      ヽ.::::      \/       /
       \.:::::            /
        




303 :ww:02/03/01 21:41
カラタニの仕事を年代ごとに追ってきがついたのだが、彼は時代のかわりめに「村上龍論」を書いている。時代の変わり目に村上龍、これは本人も気にしていないような気がする。

304 :裕仁:02/03/01 22:01
>>299
柄谷は、全部MLを読んでるんなら、講談社には何も言わなくてもよいかと思います。
山城むつみの「内省と遡行」評は、読んでないので、何とも言えませんです。

305 :考える名無しさん:02/03/01 22:15
>304
お前、バカ?

306 :共同主観性をめぐって:02/03/01 22:35
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/ninge.html

岩井克人の『隠喩〜』評も載せました。

柄谷はオリジナリティがある、と思っている方は、
『国文学の鑑賞』?でしたか、の柄谷特集の
山城論文を是非読んでみて下さい。
「内省の遡行」が非常に疑わしい事が分かります。

307 :間違えました。:02/03/01 22:40
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/ningen.html

マクベス論」も微妙に増えました。
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/macbech.html

以上、岩井克人ヴェニスの商人資本論』より。

308 :また間違えました。:02/03/01 22:45
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/macbeth.html

「探求」は85年から87年に連載されましたが、
単行本化で収録順が変わった章があるようです。

309 :考える名無しさん:02/03/01 22:54
>>306
現代論理学入門
沢田 允茂
と殆ど同じ記述があるってやつでしょ
でも山城のいいたいのはそこじゃなくて・・・
なんか君沢山柄谷読んでるわりには・・・

310 :あやや:02/03/02 00:12
解体したら死んじゃうの?だめだよ!そんなの・・・



311 :考える名無しさん:02/03/02 00:13
>>306
まあわかるけど、山城はそれどころじゃないくらい疑わしいが(w
福田について書いたときもこいつ批判以外書けるのだろうかと小1時間と(略

312 :考える名無しさん:02/03/02 01:36
東君が言うのよ。

どうしても「なぜ柄谷氏はこんなにダメになってしまったのだろう」と考えてしまう


ってさ。往復書簡からのコピーでした。


313 :考える名無しさん :02/03/02 01:58
ってさ。往復書簡からのコピーでした

314 :考える名無しさん:02/03/02 02:30
素朴な疑問だがOCRで吸いとってんのか、手動で入力してんのか?
後者なら、もはや写経の世界だな。。

315 :ななしさん:02/03/02 02:41
ってさ。往復しない書簡からのコピーでした





316 :  :02/03/02 04:24
ってさ。往復書簡からのコピーでした




317 :「探求」第1回:02/03/02 14:04
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu-1.html

浅田が「群像」に書いた『内省と遡行』評も
そのうち載せようと思ってます。

318 :考える名無しさん:02/03/02 20:16
柄谷行人の遺言?!
http://www.geocities.com/shixima/karatani.htm

319 :考える名無しさん:02/03/02 23:52

  ある意味で「余裕派」というラベルは的を得ている。文壇主流の人々が漱石に何かしら
  違和を感じていたことには根拠がないわけではない。

「『草枕』について」より。
新潮文庫草枕』所収の解説で昭和五十六年九月に書かれた作品。
この「的を得ている」という誤植が、ことによると20年以上?放置されているのにはなにか理由があるのか。

320 :298:02/03/03 03:50
退場したはずなのに、御免。自分の言葉を裏切った。
>>274
今になって東浩紀氏「存在論的、郵便的」を読み返しています。
現実がどうオカルトであるかを細密に論じていることが今になって
わかった。相当に深いところまで行っているんだね。
かれのラカン批判には反対だけど、かれの絶望感、言語観が深いこと
は(今になって)わかった。



321 :考える名無しさん:02/03/03 03:54
>>320
詳細話してほしい。


322 :320:02/03/03 04:10
>>321
まだ駄目だ。きちんと語る能力がない。
あなたの自力でやってくれ。

323 :322:02/03/03 04:55
>>321
あのペダンティックな書物の総体について語ることは俺の手に負えない。
ラカン批判だけ触れておく。ジジェクでもってラカンを「代表」させて
いるところに疑問がある。ジジェクは臨床から切り離されている(と
思う。セッションは受けているかもしれないが)。新宮一成氏が
「批評空間」討議で喋ったように、ジジェクで症例報告を書こうと
してもうまくいかないということだから、なんか一貫性がないんだろう。  
ジジェクは細部をごまかしているのかもしれない。
俺にとっては、ラカンを読むときのポイントは、ラカンの言語観、つまり 
転移論にある。これは自己言及性、クラインの壷とも関わりがあり、かつ
そこから抜け出てもいる。デリダラカンの転移論をどう批判したかが
東氏のデリダ論とも関係するんじゃないかな。これは柄谷氏の「探究」や 
本当は「筋金入りのラカニアン」の浅田氏とも関係するでしょう。
まだ、ここまでしか、わからない。転移論と固有名(あるいは「父の名」?  
)とどう関係するかは、俺にとっては、これからです。

324 :322:02/03/03 05:28
固有名と「父の名」との混同には異論があるかもしれない。
またそれを実際水準の話と混同することにはさらに嘲弄がある
のかもしれない。
ただ述べさせてもらうと、「父の名」には文化人類学的に様々な差異が
あって、単純に「姓」と混同できない。文化圏・社会構造の違いにおいて 
差違がある。ということだけ、付け加えさせて貰います。

325 :317:02/03/03 07:54
>>319
『増補漱石論集成』422頁の「当を得ている」が正しいだろう
という事ですね。『増補』の単行本は今、手元にないですが。
同428頁の『草枕』本文の「心得て居る」あたりと間違えた
誤植でしょう。
ちなみに、『フランスの内乱』の「可能なる共産主義」が
岩波文庫で「不可能」とあるのは誤訳だそうです。

http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/france.html

「母」とか「父」と言うと、「意識と自然」を読みながら
思ったのですが、漱石シェークスピアの作品の登場人物を
精神分析的に論じる事もできるな、と。既にありそうですが。

326 :325:02/03/03 09:39
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu-1.html

「探求」第1回によれば、マルクス
フォイエルバッハにかんするテーゼ」で、
「哲学者を神秘主義へと導く神秘は、
社会的生活のなかにひそんでいる」と
いっていたそうです。
柄谷は「意識と自然」からずっと「神秘」を
考えてるな〜と思いました。考えているうちに..?

ニーチェの「言語の牢獄」という言葉を、
ジェイムソン、ド・マン、柄谷が使ってますね。

327 :324:02/03/03 10:50
これまた放言を。
中野敏男氏の新著を読んでないんだけど、彼はどこかで、
本位田祥男統制経済の理論」について触れていた(「大航海」対談かな)。
本位田は1939年の平賀粛学の当事者。戦争中は翼賛会の経済企画部長か
なにかをしていた。戦後は公職追放もうけている。かれは実は協同組合の
研究家で、現在なお、生活協同組合などでは「日本のオーエン」などとして
尊敬をうけている。
もち、柄谷氏の協同組合連合構想と本位田のそれとはちがう。本位田は協同 
組合と行政とを連結させようとしているし、後者によって前者を育成する
方向をもっている。それでファシズムのco-operativeな経済政策をもって
いる。どうも、戦後の「法人資本主義」にも間接的に影響を与えているの
かもしれない。
柄谷と本位田がどう違うのか、俺には興味があります。 

328 :327:02/03/03 11:02
ウォーラーシュタインを紹介したグループは、その淵源を遡行すれば、
京大人文研の飯沼二郎や角山栄らの「世界資本主義分析」派になる。
これは大塚久雄や講座派への内在的批判・実証的批判によっている。
これは、柄谷氏の価値形態論から強引にマルクスを「誤読」する
マルクスの潜在性を重視する)という姿勢より、いいと思うけどね
(というより、『その可能性の中心』はニーチェによるマルクス批判の
文脈も強いと思う)。角山氏の回想によれば、しかし京大ブント
(の赤軍派左派に近い立場だろうか?)が、かれらが角山氏の著を
剽窃したり、誤読したりしたことがあるそうです(「中央公論」)。
(『トラクリ』単行本をまだ読んでないことを考慮してね)。

329 :328:02/03/03 17:45
また無責任な(検証していない)放言。
「共同研究・転向」での赤松克麿への評価は、あまりおもしろいものでは
ない。赤松が腹の底でなにを考えていたのか、俺は気になります。
俺は日本国憲法(新憲法)があまり好きじゃないんですけど、それは
おしつけだからいけないわけではなく、軍事独裁下で行われていることに
疑問がある。主体はちがっても2・26事件が成功して憲法を改正し、社会
主義的な政策が行われたと仮定してみたら、GHQのやったこともそれと
似ていなくない。2・26などがないと、1945年もない。もっともそのために
軍部に覇権が移って悲惨なことが行われたけれども。(だから2・26は
間接的に成功している)。
大日本帝国憲法日本国憲法との間の連続性、正統性がわからない。これは 
憲法学者のきちんとした議論はありますけどね。左翼の間での議論はある
のかな。
大西巨人が徴兵を拒否せずに積極的に応じたのも、軍隊の要素が◯◯に
必要不可欠だと考えていたから。この考えが正しいかどうか(大西の本領は
そこにあると思う)。俺はその軍事◯◯を拒否したいんですけどね。

330 :「探求」第2回:02/03/03 22:21
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu-2.html

2年前に、山城むつみ氏を中心としたNAMの読書会に
参加しましたが、テーマが「ボイコット」で、
『NAM原理』中のボイコットについての記述と、
現代のボイコット運動を検討するというものでした。
NAMと他の運動と比較するのは興味ありますね。

僕は、明治時代に内閣制度を
採り入れた経緯を知りたいです。

「内省と遡行」と「カント的転回」は
現代思想」だったので手抜きしたのかな〜?



331 :329:02/03/04 00:54
1930、1940年代の日本中世史学の発達の一部は日本資本主義論争の
影響下にあると思われる。戦後の中世史学においては、網野善彦氏の
簡潔な図式を利用すれば、石母田正と清水三男、永原慶二と黒田俊雄、
石井進と大山喬平などにおいて、歴史観・日本史観に違いや対立軸がある。
網野氏はその対立を統合しようとしている。網野が平泉澄の再版だと
捉える見方はあまりに浅薄で的を得ていない。また山口昌男も網野氏とは
違うやりかたにおいて、その統合を企図しているといっていいかも
しれない(?)。ただ網野氏はまだまだ旧左翼の尻尾が切れていない
(それが私には不満ですわ)。 

332 :考える名無しさん:02/03/04 01:24
写経と独り言のスレですから、ここは。

333 :331:02/03/04 05:53
>>332
それでも別に構わねえ。

蓮実スレに書く気がしないので、ここで。
蓮実の排除ってヨーロッパ人に学んだものだろうけど、ヨーロッパ人の
排除って、異質なものを一切、許さない排除に近いんでしょ。そんなもの 
を学ぶのは何なんだ。その排除には否認を含むが、見たくないものは
一切、絶対、見ない。そんなヨーロッパ的美に比較するならば、スガ的
かもしれないが、雑や混乱の方がまし。アジアは醜いが、その分、共存
を前提としている。ヨーロッパにはその前提がない。その前提は意識
して作られたものというよりも、最初からの違いなんじゃないか。
これからもそうだろう。

334 :14年度講義内容:02/03/04 20:13
http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/bungei/gradschool/kokusai/lec/hikakushiso.htm

「大黒」って「大国」の間違いですよね。

>>333
家永三郎は興味ないですか?

335 :333:02/03/05 00:14
大国と大黒天との(誰によるのか?)失錯はどういうことだ?。
大国主命ということか)。
>>334
ごめんなさい。あまり読んだことがない。岩波新書で「日本文化史」が
あったかな。家永さんて、どの系列だっけ。そしてこの質問はどういう
動機ですか?。

336 :335:02/03/05 02:50
>> 258
東京の「天皇主義者」などは、今上天皇でもって歴代の天皇の人格を代表
させる志向をもっているけど、それが腹が立つ。昭和天皇裕仁さん)は
歴代の天皇のなかでも相当に出来の悪い部類に属すと思われるが、だから
といって、それで歴代の天皇天皇史をすべて否定することには(少なく
とも)俺は反対せざるをえない。試みにこれまでの天皇をすべて一堂に
会させてかれらの歴史観や政治観を議論させることを仮定したとすれば
(ギャグ漫画じゃないよ)、それはまったく紛糾し収拾はつきにくいだ
ろう。俺はそのように希望するけどね。個々の天皇の信念には差異が
あって(こういうことをいえば、南北朝乱を復活させることになるかも
しれないが)、しかも歴史観、日本史観が相反する場合がある。その
紛糾は揚棄され統合されたと東京の「天皇主義者」はいう。それは違う
と思う。かれらは天皇の自己忘却を促進させている。それで天皇を道具と
して扱っている。(御用の憲法国際法学者はこの意見に反対だろう)。

(以前に俺が「キちがい」だとか「若書き」などと罵倒してしまった
 のは佐々木さんでしたか?。私は勘違いしていました。私のこの推測・
 妄想が誤りであることを望みますけど、私はもっと歳の若い十代
 の男の子を想定して、下品な言葉を使っていました。相互に顔の見え
 ない、bbsでのやりとりですから、それを了解してください)。



337 :335:02/03/05 03:19
>>329
大日本帝国憲法日本国憲法との間の連続性、正統性がわからない」。
こんなことを書けば自民党右派と思われるかもしれない(憲法調査会でも
自民党「右派」はさかんにそういうことをいっている)。自民党のなかには 
そりゃ阿呆は多いが、明治以来の議会主義の伝統を堅持しているのも多い
(勿論、かれらは資本主義の将来については楽観的だったのだが。当時は
修正資本主義という言葉を使う側が、保守派のなかの左派だった)。
かれらの言い分を推測すれば、共産党など1930年代においては議会を否定し、
外国の軍隊(Soviet赤軍)の日本への侵入をなかば(?)「歓迎」していた
ではないかということがある(この点はどうなのか)。かれらの「反共」
にはそういう要素もある。実際、代々木共産党はその点については、
公式的には総括していないと思う。なしくずしなのは共産党も一緒なのだ。 
スガは「戦後民主主義批判」というけれど、「戦前民主主義」から考えねば 
ならない。

338 :337:02/03/05 03:34
つけたし:
ここで俺の念頭にあるのは、河合栄治郎の『ファツシズム批判』なん
ですけどもね。かれは1944年だったかに死んでしまう。かれが戦後、
憲法についてどう思ったか、を想像することはおもしろい(河合の
身近な人はそれを考えているだろうけど)。(大森義太郎の息子の
大森映の『労農派の昭和史』によれば、河合はしかし東京帝大経済学部の
人事においては暴君のごとき存在だったようです。とても人格者では
なかったらしい)。

339 :337:02/03/05 08:03
>>336
森毅が以前に『週刊朝日』で喋って(書いて)いたのだが、それに類似
するのだが、俺も天皇という存在には賛成したい。みなが一緒ではつまら
ない。ああいう、変わった、異質の家系が実在することは世の中にとっても  
いいことだ。
一方、天皇の名の下における大虐殺が行われたことも事実で、これについて
は、考えこまざるをえない。これは幕末以来の理想、明治システムが破綻
したということで、たとえば、軍人勅諭など、軍隊の叛乱を制御するはず
だったものが、日中戦争時には、上官の恣意性を保証するものとなっていた。 
機能が変化している。
この後者をどう考えるべきなのかは、私にはわからない。たしかに柄谷の
いうように、昭和天皇の「責任」は問題になると思う(それが刑事の
ものなのかどうか)。宣戦の詔勅に署名しているし(議会に従っている
だけだとしても)。印鑑を押しているんだから、言い訳できないと思わ
れる。(柄谷は蜷川新をひいていたが、かれはもともと佐幕の直系で、
若干、私情が入っている)。(加藤・橋爪らの天皇責任論はどうなの?。
読んでいる人は教えて欲しい)。

340 :339:02/03/05 08:36
>>339
といっても、勝者のアメリカが赦してんだから、責任の追究のしようが
難しいという厳然たる事実はある。



341 :334:02/03/05 19:24
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/ishiki-2.html

「意識と自然」の「外在性」で、
後に語られる「外部」を思い出しました。

天皇が首相を認証したり、外務省以上に?
外交もしたりするので、日本人全般が
無責任で大人になれないんじゃないかと思いますが。
外国から見たら、天皇制がないと日本と韓国の
区別ができないかも、とも思います。

「象徴symbol」は、GHQの素案では、
headだったそうだし、文学的な用語ですね。

342 :裕仁:02/03/05 20:28
>>333
ヨーロッパが「見たくないものは一切、絶対、見ない。」ってのは、本当ですか?
僕は、違うんじゃないか?と思うんですけど。
フランスの植民地支配って、フランス人が直接植民地を統治するらしいから、
見たくないものをも見てしまうんじゃないかしら?(ニューカレドニアとか)
イギリスがインドを支配した時は、インド原住民のヒエラルキーを利用して、
現地のインド人に管理を任せて、統治したらしいから、見たくないものは見ず
に済んだかもと思うけど。

343 :333:02/03/06 07:58
>>342
そういう意見もあるかと思います。
私は蓮実氏の映画批評はメディア・リテラシーの一環のなかのものとしては 
価値あるものと思いますが、画面への還元主義(同一性を強化する)は
差異を隠蔽するものだと考えます。(あなたと関係なく、映画なぞたかが
映画なんだという謙虚な気持ちがない、蓮実エピゴーネンにはあまり
近付きたくはないですね)。卑しい文章になったかもしれません。

344 :343:02/03/06 10:58
私は読んでいないのですが、蓮実氏の初期の「鏡を怖れるナルシス」は
どういう論旨なのですか。タイトルからして、蓮実氏の病的体験、傷を
想起させるものがありますね。それを(おそらく)批判しているにせよ。
また蓮実氏の映画神学と、四方田犬彦氏もひいていた原将人の映画神学
とは、どういう関係があるのでしょう。(私も苦労して原氏の『見たい
映画のことだけを』を入手しましたよ)。

345 :考える名無しさん:02/03/06 13:28
蓮實でいこう

346 :「探求」第3回:02/03/06 18:08
http://www.hoops.livedoor.com/~sasaki_makoto/tankyu-3.html

連載時の「探求」には、単行本に載せなかった
吉本隆明への言及がありましたよね。

今日、渋谷パルコで、
「重力01」(売場で最後の1冊)
http://www.aoyamapb.com/
イード『戦争とプロパガンダ
http://www.msz.co.jp/
http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/home.html
竹田青嗣『意味とエロス』『恋愛というテクスト』
『世界の「壊れ」を見る』『言語的思考へ』を買ってきました。

「重力」の討議の、柄谷、蓮実、NAM、
矢沢永吉の話が興味ありました。

347 :考える名無しさん:02/03/06 19:11

人間天皇の人格資質と、象徴的権威・権力としての天皇制は区別されると思うが。
後者は、いわば、政治の宗教的側面の問題を孕んでいる。


348 :餅田餅蔵:02/03/06 22:00
俺の知り合いが、矢沢永吉が借金の為放出したベンツのカブリを500万で買った。
さすがにすげえオーディオが付いてた。
永ちゃんは立派な人です。

349 :裕仁:02/03/06 23:13
>>344
原将人氏の著作と蓮実氏の初期の「鏡を怖れるナルシス」は未読なので、何とも
申し上げられません。すんまそん。



350 :339:02/03/06 23:45
>>347
まづ、天皇家という存在は差異を擁護するものだとの私の論旨は、
個人の天皇の人格や性格とはまるで関係のない話です。こういう
誤読をする人がいるとは正直、思いませんでした(怒らないでね)。
天皇天皇制とは混同できないことを主張したつもりが、そう
解釈されたということについては、私にも問題があったのかも
しれません。
>>349
レスに感謝いたしますが、344の方はかならずしもあなたに向けられた
ものではありません。紛らわしいことをしてすみませんでした。