柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

世界共和国あるいはアソシエーション

sasaki_makoto2007-06-15

カント『実践理性批判

汝の意志の格率が、つねに同時に普遍的な立法の原理とみなされるように行動せよ。


カント『人倫の形而上学の基礎づけ』

汝は汝の人格ならびにあらゆる他人の人格における人間性をつねに同時に目的として使用し、決して手段としてのみ使用しないように行動せよ。


カント「永遠平和のために−哲学的な草案」(中山元訳)

だからすべてのものが失われていまわないために、一つの世界共和国という積極的な理念の代用として、消極的な理念が必要となるのである。この消極的な理念が、たえず拡大しつづける持続的な連合という理念なのであり、この連合が戦争を防ぎ、法を嫌う好戦的な傾向の流れを抑制するのである。