柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

友愛は数学用語だったのか

友愛数は、小川洋子の小説『博士の愛した数式』にも登場する。異なる自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が、相互に等しくなる数をいう。一番小さな友愛数は、220と284。220の自分自身を除いた約数は1、2、4、5、10、11、20、22、44、55、110で、足すと284。一方、284の自分自身を除いた約数は、1、2、4、71、142で、その和は220となる。友愛数の組が無限に存在するのかは、証明されていない。

The Asahi Shimbun GLOBE Monday, February 1, 2010 No.33