柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

タイムカード、5年ぶりか

柄谷行人は以下の引用をしている。

革命と反復 序説 at0号

 マルクス『ルイ・ボナパルトブリュメール一八日のクーデター』
 ヘーゲル『歴史哲学』
 エンゲルス資本論』英語版序文

『世界共和国へ』に関するノート(2) at6号

 マルクスドイツ・イデオロギー
 マルクス資本論』第三巻
 エンゲルス『自然の弁証法


マルクス資本論』(岡崎次郎訳、大月書店)

英語版への序文

このような引用がなされるのは、引用される章句が当時の一般的な社会的生産・交換事情の多かれ少なかれ適切な表現として重要だという場合であって、それをマルクスが承認するとか、あるいはそれが一般的な妥当性をもっているとかいうこととはまったく無関係である。

その人の全理論は、イギリスの経済史と経済状態との終生の研究の結果であり、またその人はこの研究によって、少なくともヨーロッパでは、イギリスは、不可避な社会革命が平和的で合法的な手段によって完全に遂行されるかもしれない唯一の国である、という結論に達したのである。

  一八八六年一一月五日

                                         フリードリヒ・エンゲルス

第三節 価値形態または交換価値

四 単純な価値形態の全体

 われわれの分析が証明したように、商品の価値形態または価値表現は商品価値の本性から出てくるのであって、逆に価値や価値量がそれらの交換価値としての表現様式から出てくるのではない。

したがって、彼らにとっては、商品の価値も価値量も交換関係による表現のなかによりほかにはないのであり、したがってまた、ただ日々の物価表のなかにあるだけなのである。

 ある一つの商品Bでの表現は、商品Aの価値をただ商品A自身の使用価値から区別するだけであり、したがってまた、商品Aをそれ自身とは違ったなんらかの一つの商品種類にたいする交換関係のなかにおくだけであって、ほかのすべての商品との商品Aの質的な同等性と量的な割合とを表わすものではない。

B 全体的な、または展開された価値形態
一 展開された相対的価値形態
二 特殊的等価形態
三 全体的な、または展開された価値形態の欠陥
C 一般的価値形態
一 価値形態の変化した性格
二 相対的価値形態と等価形態との発展関係
三 一般的価値形態から貨幣形態への移行
D 貨幣形態
第四節 商品の呪物的性格とその秘密
第二章 交換過程
第三章 貨幣または商品流通
第一節 価値の尺度
第二節 流通手段
a 商品の変態
b 貨幣の流通
c 鋳貨 価値章標
第三節 貨幣
a 貨幣蓄蔵
b 支払手段
c 世界貨幣
第二篇 貨幣の資本への転化
第四章 貨幣の資本への転化
第一節 資本の一般的定式
第二節 一般的定式の矛盾
第三節 労働力の売買
第三篇 絶対的剰余価値の生産
第五章 労働過程と価値増殖過程
第一節 労働過程
第二節 価値増殖過程
第六章 不変資本と可変資本
第七章 剰余価値
第一節 労働力の搾取度
第二節 生産物の比例配分的諸部分での生産物価値の表示
第三節 シーニアの「最後の一時間」
第四節 剰余生産物
第八章 労働日
第一節 労働日の限界
第二節 剰余労働への渇望 工場主とボヤール
第三節 搾取の法的制限のないイギリスの諸産業部門
第四節 昼間労働と夜間労働 交替制
第五節 標準労働日のための闘争 一四世紀半ばから一七世紀末までの労働日延長のための強制法
第六節 標準労働日のための闘争 法律による労働時間の強制的制限 一八三三―一八六四年のイギリスの工場立法
第七節 標準労働日のための闘争 イギリスの工場立法が諸外国に起こした反応
第九章 剰余価値率と剰余価値
第四篇 相対的剰余価値の生産
第一〇章 相対的剰余価値の概念
第一一章 協業
第一二章 分業とマニュファクチュア
第一節 マニュファクチュアの二重の起源
第二節 部分労働者とその道具
第三節 マニュファクチュアの二つの基本形態――異種的マニュファクチュアと有機的マニュファクチュア
第四節 マニュファクチュアのなかでの分業と社会のなかで分業
第五節 マニュファクチュアの資本主義的性格
第一三章 機械と大工業
第一節 機械の発達
第二節 機械から生産物への価値移転
第三節 機械経営が労働者に及ぼす直接的影響
a 資本による補助労働力の取得 婦人・児童労働
b 労働日の延長
c 労働の強化
第四節 工場
第五節 労働者と機械との闘争
第六節 機械によって駆逐される労働者に関する補償説
第七節 機械経営の発展に伴う労働者の排出と吸引 綿業恐慌
第八節 大工業によるマニュファクチュア、手工業、家内労働の変革
a 手工業と分業とにもとづく協業の廃棄
b マニュファクチュアと家内労働とへの工場制度の反作用
c 近代的マニュファクチュア
d 近代的家内労働
e 近代的マニュファクチュアと近代的家内労働との大工業への移行 これらの経営様式への工場法の適用によるこの革命の推進
第九節 工場立法(保健・教育条項) イギリスにおけるその一般化
第一〇節 大工業と農業