柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

理論理性と実践理性

ユルゲン・ハーバーマス『他者の受容』(高野昌行訳、法政大学出版局

 また、永続的に連盟に参加する諸国家がそれぞれ各自の最高権力を保持しているので、この連盟は国家としての性質を備えた世界共和国へと進むこともない。こうして「一つの世界共和国という積極的理念」に代わって、「戦争を防止する連盟という消極的代替物」が現われるのである(VIII357)。

 決定手続きに内在する正義の性質を、レーグはくじ引きという手続きに即して説明している。くじ引きという手続きは実質的正当化と結びついておらず、そのかぎりで純粋に決定論的性格を有しているにもかかわらず、多くの場合公平であるとされている。

ユルゲン・ハーバーマス『討議倫理』(清水多吉・朝倉輝一訳、法政大学出版局

 カントは理論理性と実践理性を混同していないのである。


オースティンの言語行為論は
理論理性=コンスタティブ
実践理性=パフォーマティブ
という対応になるのではないか。


世界同時革命”への指標〜『世界史の構造』 http://syunpo.exblog.jp/13726428/