柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

柄谷行人を解体する35

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柄谷行人を解体する35


1 :sengoku38:2010/11/28(日) 16:32:21 0
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日本国憲法第9条」を実現すること!
「資本・国家・戦争」に依存しない<社会>の形成に向けて
山口二郎 柄谷行人
2010年12月12日(日) 10時30分
静岡県 舞台芸術公園 屋外ホール 楕円堂
http://www.spac.or.jp/10_autumn/udo

『世界史の構造』余滴 柄谷行人 高澤秀次
朝日カルチャーセンター湘南
1/15 13:00 2011年 0466-24-2255
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=100954&userflg=0


理性の狡知

ヘーゲル "Jenenser Realphilosophie"

自然的存在の個々の目的は普遍的なものになる。このばあい本能はまったく労働から手を引いて、自然をして身をすり切らさせ、なにもせずに傍観し、ほとんど骨を折らずに全体を支配する。狡知とはこのことである。


ジェルジ・ルカッチ『美と弁証法』(良知力・池田貞夫・小箕俊介訳、法政大学出版局

歴史にかんするヘーゲルの方法で決定的な重要性をもっている思想、つまり「理性の狡知」という構想は、このように、道具と労働にかんする彼の見解に哲学的基礎をもっているのである。

いま論究したヘーゲルの「理性の狡知」の中途はんぱさが示しているように、彼の実在感覚は、ここで生じてくる不毛な神秘説にたいして、この人間を超越した世界目的論にたいして、一応抵抗してはいるものの、しかし、彼の現実の弁証法を思想的につかむことができず、社会構成体が交互に生じつつ歴史的に変転するなかをつらぬく普遍性を、個々の人間や集団の特殊的な努力から展開していくことができなかったのである。

しかし彼がこの考察の結末でルソーの「一般意志」のうちに、古代と対比して「真に普遍的なもの」が正しく体現されていることをみとめていることは、彼がここで観念論的に事態を神秘化する歪曲をおこなっているにもかかわらず、事実上普遍と特殊の弁証法の歴史的発展を求め、あるいは少なくとも予感していたことを、証拠だてている。