柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

マルクス「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学との差異」

マルクスエンゲルス全集 第40巻』(岩崎允胤訳、大月書店)

さて、デモクリトスは現実の反省形式として必然性を適用している。

これとは反対に、エピクロスによれば、
「一部の人々が万物の女王として導きいれているところの必然性は存在せず、或るものは偶然的に生じ、他のものはわれわれの恣意に依存している」