柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

お前もデモに行け

小島信夫が進藤純孝について書いている。

小島信夫批評集成 2変幻自在の人間』(水声社

しかし作家として考えた場合、誰でも知っていることかもしれないが、一口にいって大衆行動はその仕事とカンケイはない。カンケイはないどころか、「お前もデモに行け」と半ば強制的にいうところに、何か作家らしからぬものがある、という厄介なことがおこってくる。