柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

千葉雅也

31日、千葉雅也氏が持って来たのは思想地図βだと思ったら
ディスカッション中でも言及。
同席だった浅田彰氏はどう思ったのだろう。
家に帰って見てみると確かに千葉氏の
「インフラクリティーク序説――ドゥルーズ『意味の論理学』からポスト人文学へ」
という論文が掲載されている。

ワークショップ「フランス現代思想の地平」 http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2010/05/post-341/
ポストヒューマンの時代における人文知にむけて――トム・コーエン「「気候変動」とアーカイヴ――地表性、再記入、記憶の体制」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/from/blog/2008/03/report-tom-cohen-seminar-clima/index.php
『クロニック・ラヴ』 終りの会 特集 サーバーパンク http://owari.tc


G・C・スピヴァク『ある学問の死』(上村忠男・鈴木聡訳、みすず書房

わたしは惑星(planet)という言葉を地球(globe)という言葉への重ね書きとして提案する。グローバリゼーションとは、同一の為替システムを地球上のいたるところに押しつけることを意味している。わたしたちは現在、電子化された資本の格子状配列のうちに、緯度線と経度線で覆われた抽象的な球体をつくりあげている。(……)これにたいして、惑星は種々の他なるもの(alterity)のなかに存在しており、別のシステムに属している。にもかかわらず、わたしたちはそこに住んでいる。それを借り受けて。


小島信夫「渋民小天地 石川啄木

小島信夫批評集成 3私の作家評伝』(水声社

前年(明治四十年)の暮れから金がなくて困っていた彼は『釧路新聞』に行くことにきめ家族を残して、岩見沢旭川をへて釧路についた。