柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

仮象と現実

マッハ "Erkenntnis und Irrtum"

このような要素を考察してみると、この単純な状況においては、仮象と現実への問いはその意味を失ってしまう。


マッハ "Die Analyse der Empfindungen und das Verhaltnis des Physischen zum Psychischen"

仮象と現実の対立という通俗的思想は、科学的・哲学的思索に非常に強い影響を与えてきたものである。


フィヒテ "Erste Einl."

なぜなら、物はかの自立性を廃棄して、空虚な仮象に変えてしまうからである。