2012-07-12 コーラン、旧約聖書、新約聖書 山本芳久「真理の開示の形式としての「スコラ的方法」――トマス・アクィナスの感情論を手がかりに――」 『イスラーム哲学とキリスト教中世 I 理論哲学』(岩波書店)というのも、『クルアーン』の中には、旧約聖書や新約聖書に登場する数多くのメッセージが微妙な変容を加えられながら登場するのであり、しかも、そのさいに、旧約聖書や新約聖書は神の元来のメッセージを歪めているということが同時に主張され、自らのメッセージこそが神の本来の直接的なメッセージであるということが主張される。